繁栄、変化、革新―アフリカ・ミニストリー最新レポート

◆海外からの文書伝道レポートを紹介します。

夏は、希望を感じさせてくれる季節です。大地には新しいいのちが満ち、私たちの心は、すべてを新しくしてくださる神様の豊かさへと向けられます。日ごとに、キリストによる贖いのみわざの美しさを思い起こさせてくれる季節でもあります。
そのような贖いの働きは、今日アフリカで展開されているミニストリーのストーリーにも表れています。多様な文化、背景、言語、ニーズをもつ国々において、EHCアフリカのチームは、日々シンプルでインスピレーションに満ちた方法で、いのちをもたらすキリストの福音を届けています。

貧しい人々に靴を届けたり、女性たちの起業支援を行ったりと、さまざまな戦略と資源を用いながら、彼らは人々に希望と力を与えています。飢えた人に食事を提供し、見知らぬ人を迎え入れ、医療を施し、そして何よりも、福音という「良い知らせ」を全人的なかたちで伝えているのです。
今月は、このEHCアフリカの活動に焦点を当てたいと思います。それが、私たちの隣人──すぐそばにいる人々、あるいは地球の反対側にいる人々──への思いやりある行動へと、皆様の心を動かすきっかけとなることを願っています。キリストの愛によって動かされ、地域に、世界に、希望の光を灯す者となりましょう。
このような働きは、祈りとご支援によって可能となっています。皆様は、キリストによる世界の救いのみわざに共にあずかっておられるのです。
今、アフリカや世界中で起きている変化のストーリーを、ぜひ知ってください。皆様のご参加なしには、私たちはこの働きを進めることができません。すべての場所で、すべての世代に、すべての人のために。
EHC国際総裁 タナー・ピーク

アフリカからの最新ニュース!

EHCアフリカは、サハラ以南の45か国で構成されており、大陸ディレクターのクレオパス・チタパが、現地のチームと連携しながらリーダーシップを発揮しています。最近、アフリカのユニットチームがEHC本部(米・コロラドスプリングス)を訪れ、課題やビジョン、祈りのリクエストを分かち合いました。
「アフリカの人々は物事に対して説明を求めます。近年、情報へのアクセスやスマートフォンの普及が急速に進んでいます。イスラム教の影響力が増している地域もありますが、私たちが直面している最大の課題の一つは、『問いに答えること』です。
アフリカでは、植民地支配や腐敗の歴史がキリスト教への不信感を生み、自由をもたらす福音の本質が見えにくくなっています。しかし、福音ほど人類に必要なものはなく、また福音ほど解放をもたらす力強いものもありません。
私は、EHCの次世代のリーダーたちに大きな希望を見出しています。彼らは情熱をもってミニストリーを推進し、新しいオフィスの開設やアウトリーチの拡大に取り組んでいます。
EHCのビジョンで特にすばらしいのは、あらゆる手段を用いてキリストを届けるという強いコミットメントです。私たちは社会から疎外された人々の元へと赴きます。デジタル技術も積極的に活用しています。難民支援にも力を入れ始めました。何十万人もの避難民の存在に目を向け、彼らに福音を届けようとしています。
アフリカは、「オイコス」の完成に最も近い大陸の一つとなるでしょう。しかし、そのためにはキャパシティを拡大する必要があります。資源は限られていますが皆様と共に可能性を描き、未来を築いていきたいのです。
EHCアフリカの働きについては、EveryHome.org/africaからビデオをご覧いただけます。」

アナの冒険(モザンビーク)

アナは、葛藤と失望、空虚の繰り返しの中で生きていました。信仰とは無縁の家庭で育ち、誰にも頼らず、自力で生き抜くことを教えられてきました。楽しさや喜びを求めても、心の奥底の空虚感は決して満たされることがなかったのです。
ある日、近所で出会った女性から渡された小さなトラクト。それをきっかけにアナの人生は一変します。心に残った聖句「疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい」(マタイ11:28)が、彼女の疲れたたましいに語りかけたのです。
初めて訪れた教会で語られた、「キリストはいのちを与えるために来られた」というメッセージ(ヨハネ10:10参照)。心を打たれ、涙を流しながら前へ進み出たアナは、イエス様に心を開きました。その瞬間から、すべてが変わり始めました。平安が心に満ち、アナは神様の子として新しい歩みを始めたのです。
彼女は今、自分と同じように救いを必要としている人々に福音を届けています。かつて自分が受け取ったように、今度は彼女がトラクトを手渡す番なのです。
神様のストーリーの一部として、神様はアフリカでアナのような人生を何百万と書き続けておられます。クリスチャンたちは弟子訓練に熱心に取り組み、隣人にキリストを伝える方法を学び、実践しています。

クレオパス、そして45か国以上にわたるEHCアフリカのスタッフたちは、地域の人々の問いに答え、キリストの愛だけが満たすことのできる希望と目的を伝え続けています。
この世界には、「境界人(マージナルピープル)」──未亡人、孤児、障がい者、依存症に苦しむ人々など、さまざまな理由で社会から拒絶され、孤立している人々が存在します。EHCアフリカでは、こうした人々への支援を最前線で行っています。信仰ネットワークを築き、地域社会にキリストの愛を届け続けているのです。