遠藤周作「沈黙」ゆかりの地、三浦文学ゆかりの地 二つのクリスチャン作家のツアー

2023年5月28日の読売新聞に、「どっち派」として、神の謙虚さと人間を描いた三浦綾子と、人間の弱さを許す温かさを著した遠藤周作が取り上げられ、たくさんの読者からの声を掲載していました。
今回、ライフ・クリエイションでは、この二人の世界を訪問して、神の愛を黙想するツアーを立案し、多くの皆様が参加してくださいました。
5月23日から26日まで、長崎、外海、五島の旅。このツアーは、スコセッシ監督の映画「沈黙-サイレンスー」が2017年に公開されてから始まり、今回で3回目となります。

長崎には二つの沈黙があります。一つはキリシタン迫害、もう一つは原爆による神の沈黙です。
250年の潜伏時代が終わり、踏み絵を行った庄屋屋敷跡に信者たちで建てた浦上天主堂が1914年に完成。そのわずか30年後の1945年の8月9日に教会の上に原爆が落ち、礼拝堂にいた信者たちが亡くなりました。

三浦綾子の世界を訪問するツアーは、6月15日から17日に行われました。三浦綾子記念文学館では、ツアーリーダーの久米小百合さんが、三浦綾子さんの愛唱賛美歌を披露。また、塩狩峠記念館では、『塩狩峠、愛と死』の著者の中島啓幸さんが来て、遺族から預かっている長野政雄さんの血の跡がある聖書を見せてくださいました。長野政雄さんはいつも聖書を携帯し、自らを犠牲にして大勢の乗客の命を救ったその時も持っていたそうです。
キリスト者の在り方を考えさせられ、天の御国への希望を持つことができた二つのツアーでした。