いま一度「キリスト教と平和」を深く問う 『戦争と平和主義』出版記念会

今年3月に刊行された『戦争と平和主義~エキュメニズムの目指すところ』(富坂キリスト教センター編)の出版記念パネルディスカッションが7月1日、東京・千代田区のお茶の水クリスチャンセンターで開催されました。
同書は、ウクライナにおけるロシアの軍事侵攻、民間軍事会社の背景、「ハイブリッド戦争」など現代の情勢を分析しつつ、良心的兵役拒否、平和主義のルーツと可能性をさぐったもの。聖書学、宣教学、歴史学、国際政治学などを専門とする、さまざまな著者が執筆しています。
この日のディスカッションでは、執筆陣から、神田健次(座長 関西学院大学名誉教授)、石田学(日本聖書協会理事長)、原真由美(担当主事 関東学院大学非常勤講師)、佐々木陽子(元・鹿児島国際大学福祉社会学部教授)、木戸衛一(元・大阪大学大学院国際公共政策研究科教授)、中西久枝(同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教授)の各氏が登壇。刊行以後の世界情勢や執筆の背景を掘り下げました。また、執筆者の一人、矢口洋生氏もあいさつに駆け付けました。

戦争と平和主義~エキュメニズムが目指すところ

A5判 224 頁 2,200円(税込)
ロシアのウクライナ侵攻をどう受けとめるか。不条理な苦難ゆえの怒りと報復をどのように乗り越えるか。世界と日本の教会とキリスト者はこれまでどういうふうに取り組んできたか。ドイツや北欧の現状、近代戦争の状況をも報告する。)

【合わせて読みたい】

非暴力による平和創造~ウクライナ侵攻と日本国憲法

木村公一 著
四六判128 頁 1,210円(税込)
2022 年2 月に起こったロシアのウクライナ軍事侵攻。いまだ終息の兆しが見えない中、今ウクライナで何が起きているのか。そして、なぜ戦争は始まったのか。その背景にある両国の歴史を見つつ、「もし侵略されたらどうするのか」との問いを、日本の平和憲法の有効性と現実性から考える。

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