アフリカでのEHCの働き 生まれながらの違いで、人の価値は変わらない

◆海外からの文書伝道レポートを紹介します

 EHC国際本部より、アフリカの証しが届きましたので紹介します。

アフリカからの証し

 私、サリタ・チタパがラジオ番組に出た後、マーサ※という女性から私宛てに電話がかかってきました。話を聞くと、マーサと私の状況は全く同じでした。

 マーサの11歳の息子のヨナ※は、脳性まひをもっています。ヨナは学校に行きたいと思っていますが、病気と家庭の経済的な理由から、それができません。しかしマーサは母親として、ヨナが人生を楽しめるようにと願っていました。
 私も当然母親として、子どもを育てることに喜びを感じ、子どもを心から愛しています。子どもを守るためであればどんなことでもします。自分の子どもがほかの子どもとは異なった体をしていても、それは変わりません。

 アフリカでは身体障害者には烙印が押され、とても悲惨で不名誉な扱いを受けます。障害をもつ子どもたちや青年たちは、のけ者にされたり、無視されたりします。政府からは支援がほとんどありません。生まれてきた子どもが障害をもっていた場合、その母親は夫から離婚されることもあります。障害をもって生まれたことにより、呪われた家族として扱われ、母親は地域コミュニティーの中で責められます。

 私の息子ドーン・デイビッドは自閉症のため、ことばを話すことができません。ですから、マーサのフラストレーションや失望がよくわかります。私も人々から責められたり、侮辱されたりしました。孤立したり、排除される経験もしました。
 しかし、私の息子は呪いではありません。息子のおかげで、私たちの家族は神様から特別な恵みを受けています。息子の障害を超えて、神様のすばらしさを見いだしています。私と主人は息子を育てることを祝福だと思っています。聖書には、子どもは主からの祝福であると記されています。それは、子どもが障害をもっているかどうかに関係ありません。すべての子どもが祝福です。

サリタと息子のドーン・デイビッド

 私たちはクリスチャンとして、障害をもつ人への偏見に対して戦わなければなりません。ルカの福音書14:12~14でイエス様はこう語られました。
 「昼食や晩餐をふるまうのなら、友人、兄弟、親族、近所の金持ちなどを呼んではいけません。…貧しい人たち、からだの不自由な人たち、足の不自由な人たち、目の見えない人たちを招きなさい。…あなたは幸いです」
 誰でも主の家に招くようにと、私たちは神様から命令されています。それは偉大な任務です。私たちが差別や偏見のあるところに足を踏み入れるとき、神様が恵みを与えてくださいます。
 
 マーサとの電話のあと、私は彼女と息子のヨナを訪ねました。会うとすぐに、彼らへの愛で満たされました。「彼らを助けなさい」と神様が私に語っておられることは確かでした。
 私は家族とマーサの家族のためにお祈りしました。神様は祈りに応え、ヨナが特別な支援を必要とする人の学校に通うために、必要を与えてくださいました。ヨナは今とても幸せで、学校では良い成績を修めています。マーサもまた仕事を見つけ、他の子どもの世話もできるようになりました。
 神様は私に、アフリカの中でいちばん弱さを覚え、声を上げず、無視され続けている人たちのために働きなさいと召してくださいました。最初は「どのようにしたらよいでしょうか」と神様に祈りました。祈りの結果、神様は私の心に地域教会の人たちとプロジェクトを始めなさいと示してくださいました。それからは、障害をもつ子どもたちの家族のために、また、ケアを提供する人たちのために、地域教会の人たちと共に働いています。そして、このことによって、私も周りの教会の人たちも強められています。

サリタたちのチームは障害をもつ人たちと家族にケアパッケージを配り、イエス様の愛を具体的な形にして届けています。

 このような疎外されている人たちの中に、福音の種がまかれ、彼らがイエス様のすばらしい恵みを受け取ることができるように、どうぞお祈りください。

※プライバシーの保護のため、一部仮名を使用しています。
             (国際EHCホームページより)