もしあなたがクリスチャンとしての歩みが退屈なら 今日の希望

EHC国際総主事 タナー・ピークより

 新年を迎え、いかがお過ごしですか?
 世界の状況を見る限り、私たちはこの世界の苦しみをかつてないほど実感しているのではないでしょうか。戦争、自然災害、病気、政治的不和、暴力、あらゆる種類の悲しみを目の当たりにしています。そして、私たち一人ひとりもそれぞれの複雑な人生を歩んでいます。
 だからこそ、このニュースレターで紹介するダイアンのような物語がとても重要なのです。一人の人間が個人的な方法でそれぞれの国や地域に福音を伝える力の中に希望があるのです。ダイアンのように信仰に基づく日常的な行動が世界に癒やしをもたらしていくことでしょう。
 今日、世界に真の変化をもたらしているのは、著名な牧師でもソーシャルメディアのインフルエンサーでもベストセラーを書いたクリスチャンでもありません。キリストの真の姿は、日々の生活の中で、キリストを自分たちの世界に伝えている普通のクリスチャンたちによって現されるのです。単純な親切心や行動。つまり、苦しみの中にある隣人と共に歩み、孤独な友人と集まって食事をする。地域の必要を満たすために、非営利団体でボランティアをする。地球の裏側のコミュニティでキリストの福音が伝えられるのをサポートするために資源を提供するなど、クリスチャンは、キリストの愛を世界に伝える真のパイプ役なのです。
 2024年があなたにどんな気持ちをもたらすにせよ、私はあなたが、ダイアンの物語からインスピレーションを受けることを願っています。彼女は私の親しい友人であり、その体験は、人生における個人的な召命に応じる力、そしてその従順な応答が無数のたましいにもたらす違いを、私に常に思い出させてくれるのです。
 あなたの日常生活の複雑さの中に、キリストを世界に伝える希望とインスピレーションが見つかりますように。あらゆる場所の、あらゆる世代の、あらゆる人のために。

ベナンEHCからの証し~「YES!」から始めよう~

 西アフリカの国ベナンの問題は、基本的かつ明白です。農村地域の人々は、福音だけでなく、ほとんどの助けを得ることが困難な状況にあります。子どもたちは長い距離を裸足で通学し、荒れた道で足を切って感染症にかかることもありました。
 ベナンの農村部に住むすべての人に、どのように声をかければいいのでしょうか。そこに到着したら、どのようにしてイエス様の愛を真実のものとして示すことができるのでしょう。世界には困難な状況や、見れば見るほど複雑になる問題であふれています。一人の人間に何ができるのでしょうか。

アフリカで少女の足を洗うダイアン・スチューダー

 現在EHC理事を務めるダイアン・ステューダーは、15年前にエチオピアへの伝道旅行に出発したとき、神様が何か自分に対して備えておられると感じていました。
 「私は田舎の村で宣教していました。地元の牧師が、祈りの時間のために私たちを家に招いてくれました。このとき、主は私に、それまで経験したことのないビジョンと召命を与えてくださったのです」とダイアンと振り返ります。ダイアンは、自身が立ち上げた「ソウルズ・フォー・ジーザス」の使命について「神様が与えてくださった」という深い体験を元に語ってくれました。
 「エチオピアから始まった火がアフリカ大陸に燃え広がるアフリカの地図が見えたのです。福音を伝えるための道具として、足を洗い、靴を分かち合う私自身や友人たちの姿が目に浮かびました」。ダイアンにとって、福音は極めて重要な要素です。
 「靴の必要を知っただけでは、この活動に人生をささげることはなかったでしょう」と彼女は言います。「もちろん、その必要性は理解できました。でも、これは主が私にこのようにするよう求めておられるのを感じたのです」
 ソウルズ・フォー・ジーザスの立ち上げに障害がなかったわけではありません。ダイアンは金融関係の仕事に就き、小さな子どもを育てていました。彼女と家族は、神様の呼びかけに従うために大きな犠牲を払いました。そして、神様は単に靴を配るという仕事をダイアンに与えたのではなく、靴を通して福音を伝えるようにとダイアンを召されたのです。
 ダイアンは、福音への譲れない信念をもちながらアフリカに現地ネットワークを持つパートナーを必要としていました。そこでEHCが登場したのです。ダイアンが幼い頃、彼女の両親はEHCの活動を支援していました。ダイアンは、コーヒーテーブルの上に置かれたニュースレターに目を通したことを覚えています。すべての人にイエス様の愛を伝えたいというEHCの情熱を知っていたダイアンは、アフリカ大陸のディレクターにEメールを送りました。その大胆な行動によって、長いパートナーシップが始まったのです。
 EHCと共に福音を伝え、年間約9万6千足の靴を必要としている人々に渡す活動をする傍ら、ダイアンは現在EHCの理事も務めています。ベナンで、ソウルズ・フォー・ジーザスとEHCは2018年以来、17万足以上の靴の贈り物を通してイエス様の愛を伝え、人々がキリストと出会うための扉を開いてきました。ダイアンのような物語は、ほかにも多くあります。77年間、EHCは、神様の福音による人生への呼びかけに「YES」と答えるクリスチャンを見つけ、備えを与え、支援してきたのです。EHCの願いは、ダイアンのような、そしてあなたのような何十万もの兄弟姉妹が「YES」と言うことなのです。
 ダイアンの「YES」の旅は、小さなことから始まりました。「言い訳をする自分に嫌気がさしたんです。ある夜、聖書の勉強会から家に帰る途中、『神様、あなただとわかっている限り、私は「YES」と言って従うことにします』と宣言したのです。本当にイエス様を愛し、イエス様の心を知れば、イエス様と、イエス様があなたに求めていることを信じることができます。もしあなたのクリスチャンの歩みが退屈と感じるなら、ただイエス様があなたにするよう求めていること、それがとても小さなこと、また大きなことであっても『YES』と言い始めてください!」
 あなたは今日、キリストをあらゆる人、あらゆる場所に伝えることに「YES」と言いますか? あなたが献金するとき、あなたは人生を変え、世界を変える福音の働きに参加し、他のクリスチャンたちも「YES」と言うための大きな励ましとなるのです!