EHCキプロス もう一人ではない~「神の家族」という居場所~

EHC国際総裁ディック・イーストマン師
ならびに次期総裁タナー・ピーク師より

 世界では新型コロナウイルスのために閉塞感が続いていますが、そのような中でも、皆様のお祈りとサポートがあることを感謝いたします。
 危険を冒して出かけて福音を伝える人たちと、皆様のように背後で祈りと経済的サポートで助けてくださる人たち、その両方がキリストにあって1つとなり、共に大宣教命令を進めています。
 私たちは、それぞれが異なる言語とライフスタイルをもち、異なる経験をしながら生きています。しかし、イエス様を知らない人たちに「救い」というグッド・ニュースを知らせたいという、同じパッションをもって歩んでいることを感謝します。

EHCキプロスからの証し

 ソニアは、あるアジアの国で難民となり、キプロスに来ました。景色はすばらしいものの、ソニアにとってキプロスという地中海の島は外国であり、見知らぬ人たちが住んでいる見知らぬ土地でした。唯一、ソニアにとって慰めとなったのは、キプロスでボーイフレンドができたということでした。
 やがてソニアは妊娠しました。しかしボーイフレンドは、赤ちゃんは自分の子どもではないと言い張り、彼女のもとから去っていってしまいました。見知らぬ外国で見捨てられ、ソニアは絶望のどん底に落とされました。心もずたずたで、途方に暮れ、人生でこれまで感じたことがないほど孤独でした。彼女は、人生で最悪の過ちを犯したと感じました。

 1年半後、ソニアはまだキプロスに住んでいました。生活の中で変化したことは、「クリスト」という9か月の息子を育てていることでした。ソニアは、よい名前だからというだけで、「クリスト」と息子に名づけました。しかし、その背後には神様のご計画があったのです。
 EHCチームはキプロスでの戸別配布の途中で、ソニアに出会いました。その時ソニアは、「人生で大きな間違いをして、今子どもがいる。生きるのにも大変な中にある」と身の上を話しました。チームのメンバーはそれを聞き、「どんなに間違いをしてしまったと思っても、本当に自分の罪を告白するときに、あなたの罪を神様は赦してしてくださる」と話しました。チームは、ソニアに希望を与えたかったのです。
 その時、ソニアは福音のメッセージに心を開いて、聖霊に触れられました。しかし、神様の無償の救いの賜物を頂くには、自分はふさわしくないと思いました。ただ、神様が今までの自分の罪を赦してくださるということばを聞いて、ソニアはとても幸せでした。

 それからしばらくして、EHCチームはソニアを教会に招きました。彼女と息子のクリストは、一緒に水曜日の夜の集会に毎週参加するようになりました。ソニアが神様に自分の生涯をゆだねたいと決心するまで、そう長くはありませんでした。
 ソニアは主にある喜びを感じていました。みことばと、教会の人たちとの交わりを喜んでいました。そんな中、彼女は涙を流しながら祈り、罪を告白し、悔い改め、イエス様と一緒に新しい生涯を歩む決心をしたのです。
 それからすぐに、彼女はバプテスマを受けたいと申し出ました。礼拝後、近くの海岸で、彼女はバプテスマを受けたのです。喜びの涙を流した瞬間でした。
 「今、私はキリスト・イエスにあって新しくされました。神の国、そして神の家族の一員です。本当に、神様は私の人生を再建してくださいました。これから神の恵みを生涯かけて証ししていきます」。ソニアはこう話しています。

バプテスマを受けるソニア。神の国の一員となり、神様へ人生をささげる決意をしました。

 かつてソニアは捨てられ、孤独で、罪の中で苦しんでいました。しかし今は、ソニアも息子のクリストも、教会の家族から愛されています。そして、何よりも大切なのは、ソニアがイエス様のものとなったことです。
 ソニアのように孤独を感じながら生きている人たちが、世界中にたくさんいます。過ちと罪の中で苦しんでいる人たち。失望し、どこに救いを見いだせばよいかわからない人たち。実は、彼らは救い主を求めているのです。私たち一人一人が、先に喜びを発見した者として、語ることば、あるいは文書を通して「あなたは一人ではないのですよ」と伝え、真の光を輝やかし続けていきたいと願います。

こういうわけで、あなたがたは、もはや他国人でも寄留者でもなく、聖徒たちと同じ国の民であり、神の家族なのです。(エペソ2:19)

(国際EHCニュースレター2022年2月号より)