点字ガジェット

福音点字情報センター協力委員 矢板ホーリネス教会牧師
田中敏信

IT用語の「ガジェット」。「家庭用などの、気のきいた小物。ちょっとした機械装置」という意味だそうです。そこで、点字を書くガジェット、点字器をいくつかご紹介します。
代表的なものは「点字盤」。3つのパーツに分かれています。点字を書く紙をセットする「板」。点字の形を打ち出すためのガイドの、物差しのような2枚の金属板「定規」。そして、紙に点を打ち出すための「点筆」の3つです。これでB5の紙1ページに、32文字×17~18行の点字を書くことができます。この私の文章なら、点字で2ページと少しでしょうか。
ほかにもいろいろな点字器があります。点字盤はB5より少し大きいサイズで、板の部分が重くてかさばります。ですから小型のものがあります。点字が30文字×6行くらい書けるもの。これなら、ポケットやバックの隙間に入りますね。私のバックには、もっと小さいのが入っています。19文字×6行。キャッシュカードよりも、1~2㎝くらい大きいだけの超小型。
アイデアいっぱいのガジェットもあります。小型の点字器に、ロール式の紙がセットされているもの。リビングやキッチンの隅の棚に置いておくと、さっとメモがとれるのです。書いた部分を端から引き出し、紙の出口にあるギザギザで、バリッと破り取ります。このメモを持って、買い物に…。
点筆も、いろいろあります。握りの部分が円柱状のものや、転がりにくいように片側を平たくしたもの。細身でかさばらないもの。中でも最高峰は、「けやきの木」を削って作られた、レトロ調の点筆。「書き心地が最高だよ。これで書くと、つやつやして優しい点字が書ける。私は、手紙を書くためだけに使ってるんだよ」と、聞いたことがあります。特別な筆による、特別な手紙。
新しい年も、神様が私たちを、キリストの手紙としてお用いくださいますように。
「私たちの推薦状はあなたがたです。それは私たちの心に書き記されていて、すべての人に知られ、また読まれています」(Ⅱコリント3:2)

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体系的でバランスのとれた聖書テキストの選定、日本人執筆者による解説とメッセージで、日々のみことばと祈りの時間を導きます。

いつも、点字としての読みの誤りや、意味のわかりにくいところを探す、いわば「あら探し」のようなことをしながら読ませていただいています。それでも、ジックリみことばに向き合い、メッセージに接することで、日頃の教会の養いだけでは気づかなかった思わぬ視点を教えられることがしばしばです。また、リビングバイブルの聖句もついているので、通常個人的にはあまりできない対照読みができ、「へえっ」と気がつくことも珍しくありません。

点訳ボランティア 根本 浩さん

会計報告2021年7月1日~2021年9月30日
■収入の部

献金 466,476
点字文書頒布収入 96,279
合計 562,755
■支出の部

印刷費 92,548
頒布活動費 574,377
事務局費 5,037
合計 671,962
次期繰越 -109,207