はっきりした ことば

福音点字情報センター協力委員長
影山範文

コロナのもと、私の生活もずいぶん変わりました。今意識している大きな変化の一つは、ラジオから聞こえてくることばが、以前にも増して聞き取りにくくなったことです。極端に言うと、アナウンサーの読むニュース原稿以外、たとえば大学教授やそれぞれの道の専門家の解説、街中のインタビューなどは、おしなべて3、40パーセントしか聞き取れていないように思います。年を取って私の聴力が衰えてきたのが大きな理由なのですが、それ以上に、コロナ感染防止上から、電話取材やリモート制作の番組が増えたことも、かなりの要因ではないかと思われます。
視力を失った者にとって、ことばによる意思や情報の伝達は何にも増して重要です。にもかかわらず、聞き取りにくい放送や、批判や不満、中傷など、自分の内外に多くの雑音があって、確かなことばがはっきり聞き取れないのは、私にとって、かつてなかった状況です。
25年間の教会開拓を終え、牧師を退任した直後のコロナ流行は、私には自らの存在意義を深く問われる出来事でした。そんな中で神が私に語られたのは、若い日に献身について祈っていた時に与えられたみことばでした。「私は…福音に仕える者になりました」(エペソ3:7)。時代や環境がいかに変化しようが、私が伝道者として召されていることに何の変わりもないのだと、神はご自身のみことばによってはっきりと語ってくださいました。これからの具体的な導きを求めていきたく願っています。

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「聖書は初めて」という人のシリーズ (EHC編)

■ 第1弾 比較してみた世界三大宗教
■ 第2弾 自然界の不思議は何を表す?
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福音そのものを伝える前に、「キリスト教は信じられるか、否か?」を考えてもらおうと企画されたシリーズもののトラクト。第1弾は他宗教と比較しながらキリスト教について概説し、第2弾は、自然界に現れる不思議な事象から創造主の存在を示唆します。第3段はキリスト教の根幹である、罪と救いについて伝えます。

荒野に道を

佐藤彰 著
東日本大震災から10年。原発事故後その地を追われた教会が、苦難の先に見いだした神の真実を語る。

安住の住まいを約束してくださる方がいる

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病床にある方でも読めるように、簡潔に十字架の救いと永遠のいのちの約束を伝える。

細川ガラシャ

守部喜雅 著
戦乱の世で信仰を貫いたガラシャの信仰物語。
決算報告2020年7月1日縲・021年6月30日
■収入の部

献金 2,753,111
点字文書頒布収入 433,576
合計 3,186,687
■支出の部

印刷費 717,556
頒布活動費 2,078,055
事務局費 13,246
合計 2,808,857
次期繰越 377,830