収穫の主に働き手として用いられる幸い

信愛キリスト教会 
  (愛知県豊川市)

             牧師 伊東勝哉 


  


                        

2020年の年間聖句に
「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫の主に、ご自分の収穫のために働き手を
送ってくださるように祈りなさい」
(ルカ10:2)

が導かれ、愛知県豊川市全人口18万人(約7万世帯)に教会案内を配りたいという思いが
与えられた。

しかし、初回分5000部が届いて間もなく新型コロナウイルス感染拡大のニュースが…。

教会は、礼拝・祈祷会・定期集会のことにエネルギーを費やし、外部伝道は自粛せざるを
得なくなった。
段ボールに入ったままのチラシを眺めては、「主よ、なぜですか…」とつぶやいた。
教会リビングの壁に、豊川市の災害時ハザードマップ(地図)を利用し、教会案内を100世帯
に配るごとにキラキラシールを1つ貼り、配布終了地域が誰からもわかるように見える化を
図った。
しかし、その地図もただじっと眺めるだけの期間が過ぎた。

「神のなさることはすべて時にかなって美しい」(伝道者の書3:11)

2021年11月、当教会にゴスペルボックスがキリスト教書販売に来訪。いのちのことば社の
スタッフが帰り際、「『オイコス計画』に興味はありませんか?」と声をかけてくださった。
私は即答で「興味あります!実は、2020年に~」と上記の内容を話した。あの時与えられた
思いは確かに主から与えられたものだったのだと主に感謝した。

主は、神の時に、更に良いかたち(教会案内にトラクトを添えて)で私たちを福音の種蒔きに
遣わしてくださろうとしておられた。
「オイコス計画」について、役員、教会の皆さんに説明し、地域伝道の呼びかけをした。
2020年には、私一人でも市内7万世帯を回ろうと決意した。
しかし、主は、御言葉の約束通り、収穫のためにより多くの働き手を起こすことを御心と
されていた。
教会を上げての教会案内&トラクト配布がスタートした。2ヶ月に1度、礼拝後に有志の
教会員と配布することができ、初回は大人12名、子ども1名が参加。一人100部を手にし、
地図を持ち、2~3人で組になり配布した。

皆で心合わせて祈って遣わされていくことに御霊にある大きな喜びがあった。
帰って感想を短く分かち合い、感謝の祈りを捧げた。小学5年生の女の子が「疲れたぁ~」と
話してくれた。
私は答えた。「そうだよね。伝道って疲れるよね。でもね、イエス様は僕たちのために、
こうやって1軒1軒疲れながら足で歩いて回ってくれたんだよね」と、イエス様の愛を分かち
合った。
2か月後、礼拝後2回目の配布を行うことができた。大人8名、子ども3名の参加。
子どもたちの素直で恐れない行動に驚かされた。神の国の福音宣教に大人も子どもも関係なく、
むしろ子どもたちから学ぶこと多し。
帰ってから、豊川市の地図に子どもたちがキラキラシールを貼ってくれた。
キラキラ輝く子どもたちの笑顔。イエス様は何より彼女らの心を喜んでおられるのだろうと
喜び感謝した。