自分の教会のことだけを考えていてはいけない

東向日キリスト教会
(京都府向日市)


              牧師 杉浦智宏 


オイコス計画のトラクト配布を進めるにあたり、配布地域が
遠方になるにつれ、次第に配布の難しさが増してきました。
最初は人が救われること、教会に来てもらえることを望んで
元気に進め、会堂に貼り出した教会を中心とした地図に
配布済地域が色塗りされていくだけで神様の働きが進んでおり、
微力ながら貢献できたような喜びを抱いたのです。

しかし幾度も繰り返す中、わかってはいたものの目に見える
収穫がありませんと、少しずつ無力感が教会に広がっていく
ことを覚えました。
それは配布地域が教会から離れれば離れるほど、自分達の
生活圏との関わりが薄くなるほど、顕著になることを覚えます。
その地域の他の教会にも人々が集い、救われることを祈りつつ
配布するのですが、一体どこまでが私ども、1つの地域教会の
責任の範囲なのかというあるはずもないテリトリーの意識に阻まれ、
配布の手が鈍ります。

ある著書に「自分の教会のことだけを考えていてはいけない」
と記されており、頭ではわかっているつもりなのですがオイコス計画
に関わる中、自分の教会だけを考えていては進めない限界がある
ことを身をもって教えられるのです。
この先へ行くには、教会員とともに神様に乗り越えさせていただか
ねばならない何らかの教会の課題があることが見え、オイコス計画
によるトラクト配布に関わらせていただいたことで、大切な気づき
が与えられたことを主への感謝をもって受け止めています。