この町には、わたしの民がたくさんいるのだから

日本福音キリスト教会連合  栗橋キリスト教会
 (埼玉県久喜市)

          

                    伝道部長 大原浩子



 

ある夜、主は幻によってパウロに言われた。「恐れないで、語り続けなさい。
黙ってはいけない。わたしがあなたとともにいるので、あなたを襲って危害を加える者
はいない。 この町には、わたしの民がたくさんいるのだから。
使途の働き18章9~10節
 

 栗橋キリスト教会は埼玉県北部に位置しており、1965年に宣教師により伝道が開始されて
から58年になります。過去の記念誌をひもとく時、最初の教会員が与えられてから2番目の
教会員が与えられるまで10年かかっており、その2~3年後に宣教団から撤退の対象になった、
という話が載っています。
しかし、不思議な神様の導きにより撤退にはならず、その後多くの教会員が与えられ今日に
至っています。

 さて、栗橋キリスト教会では、コロナ感染が始まる前までは春、秋の年2回、特別伝道集会
を持ち、地域にチラシを5,000枚ほど配っていました。しかし、2020年春、初めて緊急事態宣言
が出されるなど、特別伝道集会が持てない状況になりました。そのような中、どのように伝道
していったらいいのか祈る中で、牧師先生により、2020年秋より、毎月1回、家族、知人を中心に
誘う「Welcome礼拝」が始められました。

2021年度になっても、度重なる緊急事態宣言の発出などにより、特別伝道集会を持つことは
できませんでしたが、その中でできることとして「オイコス計画」のトラクト配布の計画が
立てられ、祈りつつ神様に守られ、2022年7月~11月に5,000部のトラクトを地域に配ることが
できました。

 2023年2月12日(日)の礼拝後、オイコス計画の感謝会を持ちました。「栗橋の町を回ってみて、
栗橋の文化を愛せるようになった。」と話してくれた人がいました。トラクトをメールボックスに
入れたら怒られた経験をした人、団地の管理人から「嫌がる人がいるから入れないで。」
と言われた人もいましたが、そのようなことは「伝道あるある」として受け止めました。

 2022年11月にトラクト配布を終了した翌月の12月のクリスマス、3年ぶりにコロナ以前と同じ
ようにクリスマスのチラシ配布や新聞折り込みを行いましたところ、クリスマス礼拝に
クリスマスのチラシを見た新来会者が与えられました。調べたところ、その地域にはオイコス計画の
トラクトも配布しており、オイコス計画のトラクトがその方の心を耕してくれたことに気づき、
神様を賛美しました。

 一時は宣教団から撤退の対象とされながらも、神様の愛とご計画により今日まで栗橋の地に
立てられてきた教会として、これからも地域の方々の救いのために祈りつつ伝道に励みたいと
思います。