希望はここにある

 ◆海外からの文書伝道レポートを紹介します

2026年4月21日、元EHC総裁のディック・イーストマン師が、アメリカ・コロラドスプリングスの自宅において、家族に囲まれながら御国へ凱旋しました。
イーストマン師は46年間EHCに仕え、そのうち34年間は総裁として献身しました。特に、各地で「祈りの学校」を開催し、日本でも軽井沢で何度かセミナーが行われました。
イーストマン師といえば、「祈りの人」でした。しかしそれは、祈りについて語り、書籍を著したというだけではありません。師は日々、秘密の祈りの部屋に入り、その場所を「ギャップ」と呼んで、ひとりキリストとの深い交わりを持っていました。
友人のために、家族のために、EHCのスタッフのために、そして世界のリーダーたちのために祈りました。クリスチャンのためだけでなく、まだイエス様に出会っていない人々のためにも、神様に祈りをささげ続けた人でした。
世界の祈りの地図を広げ、世界の隅々にある国々のために、忠実に祈り続けていました。皆さんが個人的にイーストマン師をご存じであったかどうかは分かりません。しかし、師はきっと皆さんのためにも祈っていたことでしょう。
今、私たちEHCはこの地上でイーストマン師を失い、心に深い悲しみを覚えています。しかし同時に、師が残してくれた「忠実」というレガシーに心から感謝したいと思います。
そしてこれからも、イーストマン師が抱いていたビジョンを受け継ぎ、祈りの中で、キリストを「あらゆる人に」「あらゆるところで」「あらゆる世代に」届けていきたいと願います。

メキシコ

「ほんの数分のうちにカソネス川は氾濫し、水位は7メートル以上に達し、通りや家、車を覆い尽くしました」
EHCで奉仕している地元のクリスチャン、パトリシア・ロペスはそう記しています。人々は流れに飲み込まれ、動物たちは閉じ込められ、車は横転しました。ヘネサレ教会はすぐに立ち上がり、食料を集め、ベラクルスの人々に救いの福音を届けました。現地に到着したとき、彼らは気づきました。メディアで見た映像と、目の前の現実は比べものにならないほど事態は深刻だったのです。何千もの家族が、すべてを失っていました。教会は食料や衣類、聖書、福音の冊子を配りました。
ラミロという男性は、家も家具もすべて失ったと語ってくれました。長年かけて築いてきたものが、わずか数時間で流されてしまったのです。家族は無事でしたが、路上での生活を余儀なくされていました。それでも彼は、この出来事を通して、神が自分を愛しておられることに気づいたと語りました。子どもの頃、祖母と教会に通っていた彼は、今、再び希望という贈り物―神のみことば―を受け取ったのです。

中央アフリカ

バンギ近郊のドングでは、多くの女性たちが静かな苦しみの中で生きています。特に高齢の女性や未亡人は、貧困や孤立の中で、誰にも気づかれず日々を過ごしています。EHC中央アフリカ共和国は、このような見過ごされがちな女性たちに目を留め、実際的な支援とともに、思いやりと希望を届ける働きを始めました。
EHCは42の教会から女性たちを派遣し、個別または小グループで訪問できるよう備えました。長い間、誰にも訪ねられることのなかった女性たちに、「関心を向けられる」という贈り物が届けられたのです。訪問した女性たちは、彼女たちの話に耳を傾け、苦しみを知り、見過ごされてきた必要に気づきました。食料や生活必需品も分かち合いましたが、本当の贈り物は、「あなたは忘れられていない」というメッセージでした。多くの女性が涙を流し、感謝を表しました。
未亡人のママン・ザキエは語ります。「私は何年も一人で生きてきました。今日、誰かが私のことを覚えていてくれたと感じました。この訪問が、私に勇気を与えてくれました」ただ寄り添うというシンプルな行為を通して、キリストの愛が力強く示されました。地域の教会は、これからも継続的に関わっていく備えをしています。

ナイジェリア

マンド周辺は、盗賊の出没や宗教間の緊張が続く危険な地域です。EHCナイジェリアのチームは、すべての働きを祈りで覆いました。77人のクリスチャンが断食と祈りに献身し、知恵を求めました。その祈りは、実際の現場で力を現します。
アウトリーチチームが敵意ある群衆に囲まれたとき、一人の年配の指導者が前に出て、こう言いました。
「この人たちは礼儀正しく、信仰を押しつけず、平和と愛をもって来ています」
その一言で緊張は解け、数人がキリストに従う決心をしました。
また別の地域では、医療チームが当局の取り調べを受けました。しかし彼らは誠実に対応し、活動の継続が許可されました。その結果、991人が医療支援を受け、24人がイエス様に従う決心をしました。

マダガスカル

すべてのアウトリーチは、祈りから始まります。アンボアサリという村には、162世帯、729人が住んでいます。しかし、そこには教会も電気もありません。EHCチームは、この村に向かいました。険しい道、孤立、伝統的信仰―それでも彼らは進みました。ソーラー電源キットを各家庭に設置し、食事を分かち合い、会話を重ね、イエスの愛を具体的に示しました。さらに、生活のためのスキルも提供し、新しい信仰の歩みを支えるために「クライスト・グループ」(求道者、決心者の集まり)を立ち上げました。こうして村に光がもたらされました。それは単なる電気ではありません。「どんな場所にも、イエスの愛は届く」という証しです。

ルーマニア

段ボール箱の中から、小さなひよこのさえずりが聞こえます。女性は驚き、子どもは目を輝かせます。EHCルーマニアは、イースターのアウトリーチとして、食料や薬、種、そしてひよこを届けています。不安定な社会状況の中で、これらの小さな贈り物は希望のしるしとなっています。最近のアウトリーチでは、20家庭に500羽のひよこが届けられ、さらに国営テレビを通して福音が語られました。どのような形であっても、イエスの希望は確かに人々のもとへ届いています。希望はここにあります。今度は、あなたがこの希望を伝える番です。