初めて教会に行ったら…⑥
福音点字情報センター協力委員 矢板ホーリネス教会牧師
田中敏信
教会に点字の聖書がありますか?
前回は、私が初めて礼拝に出席した教会で、点字の聖書を手渡された時のことを書きました。その時の聖書は「口語訳聖書」でしたが、みなさんの教会ではどの訳の聖書をお使いでしょうか。いのちのことば社発行の「新改訳2017」? 日本聖書協会発行の「聖書協会共同訳」? どちらの点字聖書も、それぞれの発行元で購入できます。他の(以前の)訳の点字聖書も手に入ります。「新改訳聖書 第3版」「新共同訳聖書」「口語訳聖書」は、今も入手できます。「それ以外の訳は?」ですか。文語訳聖書も入手できるようですし、ギリシア語やヘブル語の点字聖書もあります。インターネットを通せば、英語の点字聖書も手に入ります。
ところで皆さんの教会でも、ぜひ点字の聖書を備えていただきたいのですが…。点字の聖書は何冊もの分冊になっていて、旧新約聖書全部で40冊前後。本棚に並べると、幅75センチの棚で2段分です。本棚のいちばん下でもいいですし、ご無理なら押入れの中でも、それでも無理ならせめて新約聖書だけでも…。私が初めて教会に行って、点字の聖書や讃美歌や交読文が手渡された時、やはりうれしかったのです。私は歓迎されているって。
40冊でも、価格はみなさんが持っておられる聖書とほぼ同じです。「では送料は?」と。鋭い! 40冊だと大きなダンボール箱で4つ分ほどになるでしょうか。でも、送料は、いりません。日本では、点字の郵便物の送料は無料です。点字本の小包も無料。ただし重さに制限があり、無料になるのは3、4冊分まで。そこで点字聖書は、3、4冊ずつ梱包されて送られてきます(「新改訳2017」の場合)。何年か前、教会の礼拝で使う聖書を変更しました。郵便局の方が来られ「小包ですが…、ここに置いていいですか?」と心配そうに。「はっ、はい…」と答え、玄関に一山の聖書を受け取りました。
「行って宮の中に立ち、人々にこのいのちのことばをすべて語りなさい」(使徒5:20)
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●点字版・BESデータ版『聖書 新改訳2017』
旧新約 全38巻 5,400円
旧 約 全29巻 4,200円
新 約 全9巻 1,200円
点字図書、図書データ(BES版)案内

中村 穣 著
弱さを抱えたままでいい――生きづらく苦しかった10代に日本を飛び出した著者が、欠けのある自分をそのまま受け入れてくれた存在をとおして出会った「神の愛」。苦しみや葛藤から解放されるのではなく、そのただなかで神と出会うことを語った「たましいの片道書簡集」。
点字版 全2巻 1,700円(BESデータ版あり)/墨字版 1,870円(税込)
決算報告 2023年7月1日~2024年12月31日
献金 | 1,252,939 |
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点字文書頒布収入 | 141,284 |
合計 | 1,394,223 |
印刷費 | 195,573 |
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頒布活動費 | 965,139 |
事務局費 | 127,332 |
合計 | 1,288,044 |
次期繰越 | 106,179 |