月刊いのちのことば

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もういちど、この夏から聖書再入門! ■子どもから大人まで、聖書がもっとわかるようになる!

『バイブル・ストーリー・ブック』 内田みずえ 著 上條滝子 イラスト 各1,470 円 ★箱入り旧新約セット 2,940円 旧約聖書、新約聖書、全66巻の概要をすべて網羅しながらも、コンパクトにまとめられた聖書物語。地図や図表、イラストなども充実しており、プレゼントにも最適です! 『リビングバイブル 新約』1,470円 「わが子にもみことばを伝えたい」という思いで訳され、世界中で親しまれているわかりやすい聖書のNEWバージョン。旧約は、来春発売予定。 『まんが聖書物語 合本』 樋口雅一 著 2,500円 「創世記」から「使徒の働き」まで、聖書の壮大なドラマをマンガ化。総ルビつきなので、小学校低学年からOK! 『きぼうノート』 みなみななみ 著 1,050円 「希望」のことばを聖書から集め、親しみやすい「みなみななみ訳」で表現した新感覚のイラストみことば集。 『朝ことば』出版部編 945円 今年出版され、すでに3刷となった大人気の一冊。毎日一つ、聖書をもとした「100の習慣」を実践しよう、という“実践型”のみことば集。…

DVD 試写室◆ DVD評 リサイクルしてくださる神

西山政江 大江町キリスト教会牧師 フィリップ・ヤンシーの著作を何冊か読み、ジャーナリストとしての見識の深さに目が開かれ、新しい世界を見せていただきました。何年前になるでしょうか。横浜で行われた彼の講演会に行き、そこでも、神さまの恵みの深さを知りました。そして今年三月、仙台での講演会に行き、その後DVDで講演を聞き直しながら、その根底に流れる目線の優しさに感動し、考えさせられました。 苦難に遭遇したとき、「神は何をしておられるのか」と問うことがあります。また未信者は、苦難に遭うクリスチャンを見てこの問いを発し、クリスチャンを困惑させます。そして私たちはしばしば、起こったことの理由を説明する評論家になってしまいます。そのとき私たちは、評論家であっても、愛の人ではありません。自分自身そうだったのではないか、正論を振りかざしてばかりで、愛に欠けてしまうことが多かったのでは、と反省させられます。 あくまでも寄り添う関係、理由を問うことなくただ傍にいることの大切さ、それは、震災ボランティアの奉仕をしながら学んだことでした。教会では、傷つき痛む人をあまりにも早く元気にしようとしているのではないか。もっと時間をかけてゆっくりいやしていくことが大切、とのメッセージには考えさせられます。人が病み、社会が病むとき、教会は何をしていたのかと、ヤンシーは問います。それは、教会にとって、また私たちにとって痛い問いでもあります。神さまが愛であることを表すのは教会を通してであること、その愛を見せるためには、クリスチャンがもっと繊細でなければならないとの指摘に、伝道とは何かを問われます。 痛む世界をご覧になって、神さまは私たちとともに痛み苦しんでおられるとは、何と大きな慰めでしょう。そして、痛みうめく世界を神さまはこのままにはしておかれないで、リサイクルをしてくださる、とのメッセージに励まされます。このDVDをすべてのクリスチャンに、見ていただきたい。講演会に行った方も、もう一度、見てはいかがでしょうか。そしてその優しさに触れていただきたい。さらに、神さまの愛を世に証ししていくためにも。 「東日本大震災 フィリップ・ヤンシー講演 神を信じて何になるのか」*音声:英語(日本語通訳つき)/58分 個人鑑賞用 1,890円 (49005) 教会・図書館用 3,990円 (49006) 製作・発売元 ライフ・クリエイション TEL.03-5341-6927…

寄りそうということ ◆ホスピスの現場から「寄りそう」を考える

下稲葉康之 社会医療法人栄光会 栄光病院 理事長・ホスピス主監 約三十年にわたるホスピス医としての経験の中で、忘れられない出来事がある。ホスピスにかかわってまだ二年目の頃だった。六十五歳の末期がんの患者さんと向き合っていたとき、ふと気づいたのは、人生経験という面からして、この患者さんが先輩で私は後輩なのだということだった。 たしかに私は医師であり、この人は患者で医療に関しては素人。しかしながら、私はがんになった経験がない。ましてやこの病気であと一、二か月で死ぬという末期状態を経験したこともない。自分の死と現実的に向き合う状況を想像はできても、自らの経験として死を語ることはできない。 原則的には、先輩が後輩にアドバイスし、指導するものである。後輩が先輩を理解し、援助することはほとんど不可能に近い。ホスピス医として一体どのようにかかわっていけるのか。悶々とする日々が続いた。 この衝撃的経験は、ホスピス医としての目覚めとなった。患者さんは先輩で私は後輩である。だから患者さんの訴えや要望にただ耳を傾け、聴かせていただくことでいいのだ、と。後輩であるとの認識は、やがて私をいたずらな緊張感や焦燥感から解放し、先生から習う生徒のように「聴かせていただく」という姿勢で患者さんにかかわることとなった。 * * * 広辞苑によると「寄り添う」とは、「そばへよる・よりつく」とあり、「添う」とは、「①そばに離れずにいる②夫婦になる・つれそう」とある。これは、人と人とのかなり親密な関係「夫婦になる」という絆をも表現している。すなわち、「寄り添う」には、「ただお聴きする」という面と「パートナーとしての役割を果たす」の両面があることになる。患者さんのパートナーとしての緊張に満ちた場面がいくつか思い起こされる。 会社役員だった六十一歳の患者さん。極めて親密なかかわりとなり、やがて彼は震える心境を率直に吐露するようになった。「先生、遠慮しないで、ああしろ、こうしろと指示してください。どうぞ指導してください!」 この訴えの重さを噛みしめながらも、祈り心で精いっぱいの思いで応じたことだった。「医師としては限界がありますが、友人として、そしてクリスチャンとして、しかと受け止めさせていただきます」 また、二歳の娘を持つ若い母親でもある二十六歳の末期がん患者さん。「先生、あとどれくらい生きられる?前の病院では、あと六か月と言われました」 そして徐々に病状が進行してきたある日、もう一度「先生、どれくらい?」 一瞬ためらったが、「そうね、あと一週間。二週間は無理と思うよ」と率直に応じた。彼女は、涙しながらも大きくうなずいて「先生、大丈夫です。死ぬのは怖くありません。この病院に来て怖くなくなったんです。イエスさまが天国に迎えてくださることが分かって心が楽になったんです。先生、そうでしょう?」何とも表現のしようのないすてきな表情だった。寄りそい・寄りそわれる――何とも表現し難い絆の素晴らしさを実感したのだった。 これまでのホスピスでの経験から、末期がん患者さんとの「寄りそう」ことの意義と役割を述べた。これからも寄りそうことをさらに習い、その味わいを深めたいと思う。 下稲葉氏の著作 『いのちの質を求めて』1,050円 『癒し癒されて 栄光病院ホスピスの実録』 下稲葉康之 下稲葉かおり 共著 1,365円…

What’s New 東日本大震災から1年
――二つの意義ある集会

礒川道夫 ライフ・クリエイション ディレクター 東日本大震災から1年。スタイルは対称的だが、とても意義ある二つの集会が仙台で開かれた。一つは、「東北・希望の祭典」。セキスイスーパーアリーナでの3日間の集会だ。ゲストがすごい。第一線で活躍するゴスペルシンガーのカーク・フランクリン。彼は六本木のライブハウスを満席にするほどの根強い固定ファンを持っている。小柄だがステージに立つと存在感があり、会衆を巻き込むビッグなアーティストだ。そんな彼が福音をはっきりと全面に出して歌うのだから、これこそ本物のゴスペルである。 また、韓流スター元U-KISSのアレクサンダーや、最終日には、5月に東京ドームでコンサートを行うスーパージュニアのチェ・シウォンが登場した。こういったキリスト教色の強い集会に出演するには、自費が必要なこともあるのかもしれない。メジャーなミュージックシーンで活躍しながらも、神を証しする姿に励まされる。それにしても、朝9時からファンが並んでいたのには驚いた。 日本らしさを出す演出も見事だった。柳川立行と三宝会の和太鼓演奏で始まり、演歌歌手のみずき舞、そして盲目のテノール歌手の新垣勉と続けば、参加者の心には、何かが届いたはずだ。 もちろん最後は、被災地で1年間物資の支援をしてきたサマリタンズパースの総裁でもあるフランクリン・グラハムの十字架の希望のメッセージ。 巨大アリーナでは信仰の決心をする人々が前に進み出る。真っ暗で雪が積もっているアリーナの外に出ると、仮設住宅からのべ2,000人の皆様を乗せて来た何十台というバスが停まっていたのが印象的だった。 * * * もう一つは『神を信じて何になるのか』の著者で、クリスチャンジャーナリストであるフィリップ・ヤンシーの講演会だ。彼は本書の序文で、出版直前に起こった今回の大震災に対して、「本書のタイトル『神を信じて何になるのか』は、間違いなく今、日本の多くの人々が問うている疑問です」と述べている。そんな彼の講演を聴きたいと、会場となった教会は200名の方々で満席だった。多くの申込みを断わらざるを得なかったという。前日には被災地である気仙沼市、石巻市、南三陸町を訪問したヤンシー夫妻。実際に自分の目で今回の地震と津波の被害を確認したヤンシーが何を語るのか、会場には皆さんの真剣なまなざしがあった。詳しくは、その講演を収録したDVD(58分/英語、日本語)が発売となったのでご覧いただきたい。ある被災された牧師が、「自分のこれまでの体験をよく整理することができた。ゆっくり痛みから癒される必要を感じた」と感想を語っていた。 *DVD東日本大震災 フィリップ・ヤンシー講演「神を信じて何になるのか」 個人鑑賞用 (49005)……1,890円 教会・団体上映・図書館用(49006) ……3,990円 問い合わせ : ライフ・クリエイション(いのちのことば社) Tel.03-5341-6927 Fax.03-5341-6928 E-mail : lk@wlpm.or.jp…

ブック・レビュー 闇を突き抜ける光

吉川 直美 シオンの群教会牧師 『信じてたって悩んじゃう』『小さな門につづく道』などで、等身大クリスチャンの葛藤や疑問を代弁してくれてきたみなみななみさんは、本書で何を語ってくれるのだろうか。そこには、身近な誰かを思い起こさせる一人の感受性豊かな女性がいる。彼女は、時に素朴な瞳で天を見上げ、時に目を伏せてうずくまる。そう、誰にでもあるのだ。神様、あなたは本当にいるのですか。私はあなたに見捨てられていませんか、と尋ねずにはいられない昼が、希望のかき消えた夜が──。 添えられている飾り気のないことばは、記憶の底に刻み込まれた声のようであり、はじめて聞くようにも思える。種明かしになってしまいそうだが、巻末の参照聖書箇所リストを目にして、ここに連ねられたことばのすべてが聖書から採られていることに驚かれるかもしれない。『The Message』や『New Living Bible』が親しみのある日本語に訳され、丁寧に紡ぎ出されているので、聖書に親しんだ者も読んだことのない者も、永遠からの愛の声に思わず引き込まれずにはいられない。 胸を打たれるのは、本書が紛れもなく「きぼうノート」であることだ。私たちはもはや、東日本大震災のもたらした悲惨と恐怖を意識せずに、軽々しく希望を語ることのできない時代に生きている。想像をはるかに超える痛みと先の見えない不安を前に、希望ということばを失ったまま立ち尽くしている。彼女は、そんな者たちの失った声を代弁し、静かに、しかし深く深く神との対話を続ける中で、「あたらしい希望」を見いだそうと光の道を歩き出す。『きぼうノート』は、私たちの時代のヨブ記なのかもしれない。 この企画が立ち上がったのは三月十一日以前であったそうだが、あのむごい日の前にすでに本書の種が蒔かれ、こうして手にすることができたことにも、私は希望を見いださずにはいられない。きっと本書は、書き手から読み手に渡ったときから、読み手自身が心の内に「きぼう」を書き継ぐためにあるに違いない。だから私も『きぼうノート』をかばんに忍ばせ、彼女のようにこの地を歩こうと思う。 『きぼうノート』 みなみななみ 著 B6変型判 1,050 円 フォレストブックス…

クリスマスに届けたい素敵な本とメッセージ ■贈り物を思いめぐらすひととき

西脇博史 恵泉書房 スタッフ 『クリスマスの祈り』 ブライアン・モーガン著 1,260 円 B6変型判 52頁 クリスマスに友人に何か贈りたいなぁ。そんなとき、目にとまったのがこの絵本でした。セピア調の温かい絵が、心を穏やかにしてくれます。 ページをめくっていくと、短い文章で、主人公である「豊かな心を持つ貧しい男」が友に贈り物を贈るプロセスが、ゆったりと描かれていきます。 この男は想像します。自分がお金持ちで、どんな高価なものでも買えるとしたら、何を贈ろうか。それを受け取った友は、どんなに喜んでくれるだろうか。そのうちに、「お金では買えないほど値打ちのある贈り物」について考え始めるのです。 そして、ついにそれを発見し、ペンをとり、羊皮紙に、書き始めます。クリスマスの第一日には……、第二日には……。第十二日には……。 こうしていつまでも残るものが友の心にも届けられるようにと、神さまへの祈りを書き表したのでした。この絵本にしるされた十二の祈りが、私の友の心にも響くといいなぁ……と、ひそかに願っています。 <おすすめBOOKS> 『きぼうノート』 みなみななみ著 1,050円 ファン待望の新刊。みなみななみ訳の聖書のことばとイラストで、沈んでいる人に小さな希望の灯りを――。 『きみは愛されるため生まれたCDBOOK』 河野勇一著 700円 楽曲「きみは愛されるため生まれた」をテーマにつづられたエッセイ集。ミニCD付きでギフトにもぴったり。 『聖書がわかる! クロスワードパズル』 黒須言の葉著 680円 聖書をプレゼントするきっかけとしても最適な異色のパズル本! コラムもついていて、さりげなく伝道できる。 『「はな」生き生きと』…

キリスト教良書を読む  第1回 No.1『人生の四季 発展と成熟』

工藤信夫 医学博士 はじめに 言うまでもなく、自分にとって意味ある本というものは、自己発見と確認の書である。自らの混沌に“光を与え”、方向づけを与えるからである。 このことは、詩篇の記者が「みことばは、……私の道の光」(詩篇119・105)と呼んだことにも通じる事実であろう。 四十代半ばから十年あまり、スイスの精神科医P・トゥルニエの著作を読む会を主催してみて、私のもとに寄せられた参加者の感想はこれを裏づけるものであった。その多くは、「私が漠然と思っていたことを(トゥルニエ)博士は、“ことば”にしてくださいました」とか、「この会があったからこそ、四十、五十代の坂を越えることができました」などというものであった。 良書というものは、人を照らすと同時に“人生の導き手”なのかもしれない。そして、この関係は、“神と人との関係”になぞらえることができる。神が道を照らす方であれば、人間は照らされる側である。神が教え導く方であれば、人間は教えられ、導かれる存在である。こう考えると、キリスト者にとって良書との出会いは死活問題となる。 二〇〇五年に始めた“キリスト教良書を読む”という学び会は、このような発想に基づいたものであった。 もちろんこれは二十年、三十年と続いた講演活動を顧み、一回きりの話ではその人の生き方、信仰が理解できるはずも、伝わるはずもないという反省から、札幌から長野、神戸に至るまで、全国八か所でなされるようになった。十人、十五人の参加者が決められたテキストを読み、その感想を持ち寄り、分かち合うことは“神の多様性”を示し、信仰の質を高め、深めることになることを実感した。 そこで私は、その会でよく取り上げられた何冊かの本を紹介し、読者の今後に資することを期待してみたいと思う。 P・トゥルニエの著作と『人生の四季』 ヨルダン社の閉鎖によって、そのシリーズの多くは入手困難になったとはいえ、トゥルニエの著作とその主張は、今日でもなお、深い納得、説得力をもって多くのキリスト者に語り継がれている。一九七〇年、今から四十年前に翻訳された『人生の四季』が、二十刷以上を重ねて今日でも読まれ続けているという事実がそのことを裏づけている(日本キリスト教団出版局にて再版)。 日本に〝ライフサイクル(人生周期)”という言葉が導入されたのは一九七〇年代と記憶するが、P・トゥルニエはそれに先立って、人生を春、夏、秋、冬と分け、その発達課題とキリスト者の生き方をこの本で提示している。たとえば、子ども時代は〈人生の春〉―準備期であり、子どもの尊重がそのテーマになるという。トゥルニエは言う。「子供の誤りを正そうとしてではなく、自分の子供たちの本性を発見しようという真の好奇心に燃えて子供たちのいうことに注意深く耳を傾ける親たち、とりわけ父親たちが果たして何人いるでしょうか」(三浦安子訳、ヨルダン社、二七頁)と。 そして、「詩人の言葉でもって私たちは子供と語らなければなりません。子供たちは詩人の言葉でもって人生を理解しているのですから」(三二頁)という。 しかるに悲しいかな、親というものは「早く、早く」と子どもを急き立て、あれもこれもと教え込んで〈現実主義者〉に仕立てあげようとし、せっかくの創造性、独創性をダメにする。ところが将来、人生の成功への鍵となる冒険心、感動、好奇心、他者と深く交わる能力などは、遊びの中で、また“ゆとり”のある時間、“何もない自由な空間”の中でこそ培われるという。「子どもは大人の父」というワーズワースの言葉があるが、感性において、彼らは大人よりはるかに優れた存在なのである。 また、〈人生の夏〉は、神が人間の反抗を許し、人間の失敗をも生かして、そのご計画をなし遂げることを知らしめる活動の時期であるという。 前者の例は使徒パウロであり、後者はペテロである。つまり、パウロはその前半が迫害者だったからこそ回心後、従順、忠実な下僕となり、ペテロは大きな失敗をしたからこそ、殉教者となり得たのだという。 これは、私たちが通常良しとし、またキリスト者に尊ばれがちな安易な従順、服従と、なんと異なることか。 そして老年期、〈人生の冬〉とは、統合の時期であり、断片的、孤立的また無意味と思えた過去の出来事一つひとつが統一体であり、見えざる神の導きの御手の中にあったことを知る時期だというのである。 この本は、これからもキリスト者の人生の導きの書であり、励ましの書であり続けるに違いない。…

時代を見る目 205 震災からのチャレンジ [1] 苦しむ者の視点

吉田 隆 日本キリスト改革派 仙台教会牧師 仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク代表 3・11から始まった出来事は、いったい何なのか。私たちはどこへ向かって行くのか。いまだにその全貌をつかむことはできない(事実、被災は終わっていない!)。しかし、あの日からのすべての出来事が、神によって何かの目的のために導かれて来ているということ、それだけは私にとって唯一確かなことである。 あの日から、私はいくつものことを学ばされてきた。それは、私たちに対するチャレンジである。まるで安心・安全な生活がいつまでも続いていくような錯覚に陥っていた私たちの信仰を揺り動かすような、私自身と教会が変わることを求めておられるように思う主イエスからのチャレンジである。 被災支援活動において宗教の違いは必ずしも問題にはならない。被災者にとっては、本当に助けてくれた人々が「善い人」だからである。主イエスが語られた「善いサマリヤ人」のたとえは、まさにこのことを教えていたのだということに、今さらながら気づかされた。サマリヤ人は、言うまでもなくユダヤ人とは違う異教徒であり異端者であったからだ。 瀕死のけが人を尻目にして通り過ぎていった祭司やレビ人たちを、仮にキリスト教の牧師や役員たちと考えてみよう。そして、後からやってきたサマリヤ人を仏教徒なり異端者と考えてみよう。それは正統を自負する私たちが想像したくないシナリオである。が、被災地ではそれが現実に起こる。 そこを通った人々の宗教や信仰の立場ではなく「だれが隣人になったか」が問題なのである。それは“倒れている人の視点”である。倒れている人にとっては、キリスト教徒であろうと仏教徒であろうと、関係ない。そして、イエスは言われた。「あなたも行って同じようにしなさい」(ルカ10:37)。 “行いによって救われる”と言いたいのではない。そうではなく、私たちの主が誰の視点で物事を見ておられるかということである。主は、傷つき倒れている者の視点に立っておられる。その人もまた、主によって造られ愛されている存在だからである。この世にキリスト者として生きることは、自分の立場に閉じこもることを許さない。常に苦しむ者の視点に立つことが求められる。 それが、主イエスの心を心とするということなのだ。…

主よ、どうか希望を与えたまえ ◆三月十一日から止まった時間

佐藤彰 氏 保守バプテスト同盟 福島第一聖書バプテスト教会牧師 その著書が出版されたのは、東日本大震災の直後。奇しくも三月十一日が誕生日という著者の佐藤彰師は、福島第一原発から五キロ圏内の福島第一聖書バプテスト教会牧師であり、震災後には避難退去を余儀なくされた。 会津に続き、山形県米沢へと教会員たちと避難し、「どうやって食糧を確保し、生き延びるか」に腐心し、届けられた食料を日割り計算し、寒さと闘いながら苦闘する中、その本は届いた。タイトルは『順風よし、逆境もまたよし』、帯には「想定外こそ想定内」。 佐藤師は当時を振り返り、「自分でこう宣言した以上、もう逃げられないと思いました。でも、今回の大地震と津波と原発事故は想定外でした。家や教会、そして故郷そのものがなくなるということを想定したことがなかったのです。家族や教会員がばらばらになって、今何が起こっていて、これからどうなるのかの見通しが一切立たず、その時々を生き延びることに精いっぱいの日々でした」と語る。将来はもちろん、明日さえ見えなかった日々。「震災を経験したことで、したたかに生きなければと思うようになりました。これはサバイバルだ。そして主は、やがてすべてを益に変えてくださる。こんなにも痛んだのに、震災の前後で何も変わらないなら、悲しすぎる」 現在は、避難をともにした教会員たち総勢六十人で、東京・奥多摩で生活している。子どもたちは学校に通い始め、新しい就職先を見つけた人もいる。生活は落ち着きを見せ始めたが、それでも「これは夢か、現実か」と、朝起きて、いぶかしがるという。教会から始まった英会話教室、親子の集い「こひつじクラス」や野点、百名ほどの子どもたちが集まる夏のキャンプなど、今年も続くはずだった平穏な日常―。それらすべてを失った喪失感は大きい。 数か月が経った今では、さらに「私たちの地域は、いまだに三月十一日で止まったまま。取り残されていくようで不安だ」と話す人もいるという。 *神の御手に導かれるまま 巨大地震が日本を襲った三月十一日、佐藤師夫妻は福島県双葉郡を離れ、千葉県にある東京基督教大学の卒業式に出席していた。すぐに教会のことが気になり、公衆電話から佐藤将司副牧師や教会員たちに安否確認の電話をかけ続けた。二百名近い教会員のうち、六十名ほどの安否がわからないまま時は過ぎていく。ガソリン不足や道路事情の悪化の中で、福島へ帰る手配がついたのは震災五日目の十五日、原発で大きな水素爆発が起きた後のことだった。 佐藤師は、震災直前の礼拝で「ヒゼキヤ王緊急の祈りの要請」(イザヤ三七章)と題し、王が預言者イザヤに祈ってほしいと要請したできごとを語っていた。そのとき苦難について、「二月にニュージーランドのクライストチャーチで起きた大地震がもし東北で起こったら、一、二年で回復するのは難しいのではないか」と話したそうだ。自らは忘れていたが、後に長女が当時のメッセージをホームページで聞いて知らせてきた。また、福島へ向かう車の中で、次女からメールが届き、「お父さんはこのときのために牧師になったのだと思う。教会の人や故郷の人を私の分まで励まして」と言われたという。 「そして直後にこのタイトルの本が出版されたということにも、不思議な導きを感じています。『水の上を歩きなさい』と言われているような」。不思議といえば、妻のちえ子さんも二十年以上前から、教会員が一緒にバス旅行する夢を何度も見ていたという。それが正夢になったかのように、福島へ戻った佐藤牧師たちは、その後、約六十名の教会員たちとともにノンストップの「流浪の旅」を始めることになる。 *ふるさとを追われて 津波や地割れ、家屋倒壊など死と隣り合わせの中を生き延びた教会員たちは、避難所へと避難した。「『ひどいじゃないか。神様は信じられない』と言う人がいてもおかしくないと、当初考えました。けれども皆は口々に、『神様に救われた』『イエス様を身近に感じた』と報告するのです」。かえって感謝する人が多かったという。 だが、ダメージも思いのほか大きかった。ある日、支援物資をほかの避難所に届けようとした佐藤師は、避難所の雑踏に耐えきれず、思わず外へ飛び出してしまった。「自らが枕するところがなく、ほかの人を助けることの限界を感じました。自分も傷ついているのだということを知ったのです。家内も食事していたら味が消え、風景がモノクロに見えたり……」 双葉郡の人々は一、二時間で戻れる、遅くとも明日には帰れると考え、着の身着のままバスや自衛隊のトラックに乗り込んで避難所へ来ていた。だが、いつになっても帰宅できる気配がない。離れ離れの家族とも再会できるようになり、転々とする避難所生活に疲労の色が濃くなってきたころ、佐藤師は教会員たちとともに集団疎開をすることを決め、バスを手配した。「当初私は、地域が消えたので、教会も閉鎖するしかないと考えました。こんな形で宣教を強制終了するのは納得できないけど、地域がないのではしょうがない。やがて、それぞれの教会員の行く末を見届けたら私の働きも終わると思いました。ところが、一緒に行きたいという人たちが当初予想した十七名を大幅に超え、六、七十名で集団移動することになったのです」。教会員の家族や希望する地域の人たちも乗り込んだ。そこから、不思議な、移動式一年三百六十五日二十四時間教会の旅が始まった。旅の途中で訃報が届き、教会員が天に召されることもあった。一方で神を信じ、バプテスマを受ける人々もおこされた。「夏に受けようと思っていたけれど、明日がどうなるかわからないから」と。くり返された葬儀と洗礼式。そして、毎日の礼拝と初代教会のように物資を共有する共同生活の日々。「教会堂は閉鎖し、組織もプログラムもなくなりましたが、教会は生きていました」 六月に発売された『流浪の教会』には、東京に辿り着くまでの仔細が記録されている。「報道では伝えられない、生々しい体験や緊迫した様子がありのままつづってあります。私たちがどんなふうにおびえ、うずくまり、泣き、そして立ち上がったか。ぜひ、多くの人に、手に取り、読んで欲しいです」 *涙とともに種をまく 福島第一聖書バプテスト教会は福島第一原発ができる前、今から六十年以上も前から、かの地に建つ。「名称も同じく〝第一”とついています。この土地の教会としての不思議を感じています。教会員にも原発で働いている人が多くいます」 原発事故の収束が見えない中での生活は、「希望に至る材料が見えなくてつらい。それでも望んでいます。再び皆であの懐かしい故郷に帰り、教会の扉を開くその日を。かつて捕囚地バビロンから、人々が遠く故郷エルサレムを憧れたように。忍耐力と自己コントロール、神に対する信仰が問われてれています」。共通の関心は、「帰れるのか、帰れるならいつか。避難生活も限界を超えています。よく耐えていると互いに評価すべきかもしれません。家族や家をなくして、生きているだけでもたいしたものだと」。自らが通ってきた道のりを振り返りつつ、言葉を紡ぐ。「悲しみは消えないかもしれません。けれど、悲しみもだえる人にイエスさまが寄り添ってくださる。泣く者とともに、泣いてくださる。私たちは弱いですが、主がご一緒なので……」 そして佐藤師は言う。「苦しみに寄り添おうとしてくれる人々の存在がありがたいです」と。 ★ 雑誌「恵みの雨」(現在休刊)での連載を一冊の本にまとめた『順風よし、逆境もまたよし』(1,050円)は、今年4月に出版された。 ★ 『流浪の教会』(900円)には、ホームページに掲載された記録や礼拝メッセージ、避難生活をともにする人々の証言が収録されている。 ★過去のBOOK紹介 当時、「30歳という若さで出版することはあまりないと言われました。これも、この震災のためだったと思うことにしました」。20年も前の著書『「苦しみ」から生まれるもの』や、『祈りから生まれるもの』は、そのタイトルにも何か感じずにはいられない。現在は、新版として出版されている。(各1,365円)…

戦火をくぐり抜けたクリスチャン
もっと読みたい!戦火をくぐり抜けたクリスチャンの本

香港捕虜収容所通訳の足跡『「アンクル・ジョン」とよばれた男』リアム・ノーラン 著菅野和憲 訳B6判 1,575円 (書評)「いのちのことば」二〇〇五年十月号(評者 徳善義和 日本ルーテル神学校 前校長)より抜粋 本著は、小柄で物静かで、いつも姿勢の正しい紳士だったひとりのルーテル教会牧師の戦争体験物語である。 渡辺潔牧師は米国留学の経験を見込まれ、通訳として香港に行かされる。そこで戦争捕虜や抑留者に対する、日本軍の通訳となる。日本軍の勝利に誇りをもち、日本兵の横暴に心を痛め、怒る、普通の心をもったひとりの人間である。 だから、抑留されている人たちとも人間として出会う心を忘れない。飢えや病や孤独に苦しむ人たちのために身の危険を冒して、秘かに医薬品などを運び込む。そうしながらも、軍の懲罰を恐れずにはおられない。だから、これは英雄の物語ではない。しかし、投げ込まれた状況の中で、人として、クリスチャンとして、こう生きざるを得なかった普通の人の生きた証の記録である。自らの祈り、関わる人々のとりなしの祈りがこの人の日々を支えた、と心に刻んだ。若い世代に、いのちの尊さと平和の重要性を訴える『戦争を知らないあなたへ』クリスチャン新聞編A5判 1,050円(書評)「いのちのことば」二〇〇八年八月号(評者 関田寛雄 日本基督教団牧師・青山学院大学名誉教授)より抜粋 今や日本は「市民のための国家」であることをやめ、再び「国家のための国民」作りに狂奔し始めている。 この時に、本書が出版されたことの意義はきわめて大きい。「あの巨大な天皇制全体主義の嵐は、どのようにして起こり、何をもたらしたのか」(七二頁)。「戦争を起こそうとするとき、……弾圧が起こり、密告などによって、隣人、友人、親戚の間ですら疑心暗鬼が生じるのです。ですから、私は何としても、平和憲法を守り抜く努力をしたい」(八七・八八頁)。 本書に執筆されている十九人の方々は、深刻な戦争における被害と加害の経験を生きて来た方々で、そのことばは何びとも否定できない真実に裏付けられている。戦争という狂気の過去が風化しつつある時、本書が特に若い方々に読まれることを願っている。日本という国に誠実に向き合った十四人の証言『私の「愛国心」』クリスチャン新聞編A5判 735円(書評)「いのちのことば」二〇〇七年八月号(評者 高桑照雄 中央日本聖書学院学院長)より抜粋 本書に登場する十四人の著者たちの背景は多彩で、公立学校教師、元軍人、被爆者、在外日本人、在日コリアン、牧師など実に様々です。共通する点は皆、キリスト者としてこの日本という国に誠実に向き合ってきたことです。悩み戦いながら国との係わりの中で自分史を証ししつつ、読者に問いかけます。 国を愛するとはどのようなことなのでしょうか。 わたしたちが素朴に思い浮かべる、生まれ育った郷土や同胞を愛することでしょうか。それを求める側からすれば、「国」とは人々を支配統治する組織体制、政府自らをも指すでしょう。 日本のキリスト者として召されたわたしたちは、天に国籍を持つ主の民としてこの国に遣わされている(二二頁)ことを忘れずに、十四人と共にこの日本という国に向き合ってゆきたいと願わされます。…

ストロベル徹底追及シリーズ 3部作・駆け足紹介

第1弾★「キリスト」を調べたジャーナリストの記録『ナザレのイエスは神の子か?』2004/03/01 発行 訳:峯岸麻子 四六判 / 480 頁 2100円 在庫僅少 「ナザレのイエスは、信仰の対象になりうるのか?」 元シカゴ・トリビューン紙の法律専門編集者で無神論者(インタビュー当時)のリー・ストロベルがケンブリッジ、プリンストン、ブランディスなどの博士号をもつ各分野の著名な専門家たちに反対尋問する。 イエスに関するあらゆる事実関係を徹底的に調査し、客観的な証拠をもとに彼が下した結論とは?みなみななみ氏の書評(本誌〇四年三月号より) 「おもしろい! とにかく読んで欲しい! 今まで読んだ本で、これほど一人でも多くの人に読んで欲しいと思った本は聖書の他にありません。 読みながら、私が良く考えもしないで信じた聖書と神様の裏付けがこんなにしっかりしていたことに今さら驚く。時々私のすぐそばでイエス様がニコニコしてるって感じがしたのは気のせいか。クリスチャンは自分の信じているものをさらに正しく理解し、弁明できる準備をするためにこの本を。そして聖書の歴史的背景や事実関係をもっと知ってからじゃないと信じられないと言う方々には絶対!読んで欲しい。激お薦めの一冊」【目次】第一部 記録を調べる目撃証言を探る/目撃証言を調べる/記録に残された証拠/確証/科学的証拠/反証第二部 イエスを分析する自己認識/心理学的証拠/プロフィール/指紋第三部 イエスの復活を調べる医学的証拠/消えた遺体/イエス、再び現る/状況証拠第2弾★神がいるなら、なぜ……?『それでも神は実在するのか?』2005/06/02 発行 訳:峯岸麻子 四六判 / 480 頁 2100円 在庫僅少 世界で頻発する惨劇に、神はなぜ応えないのか。神はなぜ地獄を造ったのか。なぜ全人類を救わないのか。聖書の「神話」に科学的根拠はあるのか。第一線で活躍する学者達が、著者の容赦ない追及に答える展開が冴えわたる。 神学者ジェラルド・L・シッツァーは本書の前書きで、「著者は、神の存在と苦悩、神の裁きと地獄、不公平、救い主イエスの排他性といった難問に挑み、また複雑な内容の話にも臆することなく向き合っている。読者に迎合すること、また更なる混乱を招くだけの表面的な結論に安住することを断固拒否する厳しい姿勢を貫いたにもかかわらず、インタビューの内容をまとめたスタイルの本書は、驚くほど読みやすく楽しい」と紹介する。全米キリスト教書協会ゴールドメダリオン受賞【目次】序章◇信仰という名の挑戦反論一◇悪や苦難がこの世に存在する以上、「愛の神」は存在し得ない反論二◇神の奇蹟は科学の法則に相反する。よって、奇蹟は真実たり得ない反論三◇生命の神秘は進化論が証明した。よって神は必要ない反論四◇罪のない子供を見殺しにする神は賛美に値しない反論五◇「イエスだけが救いの道」と説くキリスト教は傲慢極まりない反論六◇愛の神は、人間を地獄で苦しめたりしないはずだ反論七◇愛を説くはずのキリスト教史が抑圧と暴力に彩られているのはなぜか反論八◇自分には、キリスト教に対する疑いがあるから、クリスチャンになることはできない結論◇信仰の力第3弾★聖書の科学を調べた記録『宇宙は神が造ったのか?』2009/12/10 発行…

今年のクリスマス これがオススメ! 書店員さんイチオシ!
私が惚れ込んだクリスマスの本はコレ!(2)

沖縄県那覇市ライフセンター那覇書店惣慶毅さんオススメのこの3冊★『ジョイのクリスマス』いのちのことば社フォレストブックス 1,365円 この本は、子どもの心を大切に思う親と、その心を受け取る子どもの姿がよく描かれています。親子の愛が触れあえば、今問題にされている親子や家族の断絶は起こらないはず。プレゼントの心を知る、おすすめの一冊です。★『メリークリスマスおおかみさん』女子パウロ会 1,050円 こぶたの兄弟は、襲ってきた狼が重傷を負ったのを見て、狼を懸命に介抱します。口まで包帯された狼は「食ってやる!」とうなりますが、痛がっていると思ったこぶたは、優しいことばをかけ続けます。その後、改心した狼は……? 自分に向けられた他人の言動を悪いほうに受け取りがちな私達ですが、常に良いほうへと受け取ろうとするこぶた達の姿勢には教えられます。 「あなたの敵を愛しなさい」との聖書のメッセージが込められた絵本です。★『とっておきのさんびか物語』いのちのことば社フォレストブックス 1,600円 ジョニー・エレクソンによる賛美歌にまつわるエッセイと賛美歌誕生物語です。 今も時代を越え、歌い継がれてきた賛美歌に込められた作者の信仰と生い立ちがあきらかにされ、さらに身体に障害を負ったジョニーのエッセイからは励ましを受けます。東京都立川市オアシス立川店後藤崇広さんオススメのこの3冊★『クリスマスをさがしに』いのちのことば社 フォレストブックス 1,365円 私も経験がありますが、親やCS教師がクリスマスのお話を伝える前に一番悩む点は、「わかりやすく、面白く」という点です。聖書の降誕の文面をそのまま伝えるのはなかなか難しい。この本はその二つの問題を完全にカバーしています。わかりやすいことばとわかりやすい絵、特に最後のページの締めの文は最高です。★『せいしょのおはなし43話 読み聞かせるイエスさまのものがたり』CS成長センター 1,365円。 お話のヒントや豆知識、お祈りの例文、子どもへの問いかけの例などがわかりやすく、かつ鋭く書いてあるので重宝すること間違いなしです。四十三話もあるので、来年はこの一冊で大半の週はうまく語れるなとほっとしているCS教師は私だけでしょうか。★『のぼさんのクリスマスツリー』女子パウロ会 1,050円(在庫僅少) ある年、幼稚園のクリスマスプレゼント用としてこの絵本の大量注文が入り、「ありがちだな」と思うタイトルながら読んでみました。 すると、主人公の「のぼさん」の生活には、感謝の気持ちや、奉仕の姿勢、困ったときの対処法とその事への神様の対応など、聖書の要点が詰まっていて、ただ、ただ感動しました。 園長先生が子ども達へ贈りたい気持ちが、はっきりと心に飛び込んできました。…

今年のクリスマス これがオススメ! 本誌スタッフ・イチオシ
こんな方に こんな本&グッズ
家族に、友人に 街で見かけるあの人に

★iPodを聞きながら DSしている若者たちに『小さなおいのりのたび』いのちのことば社 1,785円 街で見かける若者の多くがiPodやDSに熱中しているせいか、みんなうつむきがちです。 この本には、自然や日常生活を通しての小さな祈りが集められています。きっと普段気づかない神様の祝福が見えてくるはず。 時にはヘッドホンをはずして、自分の周りに多くの祈りがあることをぜひ感じてみてください。(M・Y)★気が付けば 鬼嫁化していた自分へ『ストーリー オブ マリア』 いのちのことば社フォレストブックス 1,575円 神の子を身ごもった処女マリアと、彼女を妻として受け入れたヨセフ。とまどいながらも、互いを信じようとする二人は、危険な旅を経て絆を強めていく。 神を見上げ二人で進む道筋は、こんなにも力強く美しい。長い旅路を共に歩みながら、かけがえのないお互いになっていきたい・結婚式での誓いをぼんやりと思い出しながら、鬼嫁と化していた我が身を反省。原点に返りたいというご夫婦に。(A・F)★電車で口を開けて寝ているお父さんたちに『クリスマスの祈り』いのちのことば社 1,260円 電車の中で見かけるスーツ姿のお父さんたちは、そんなに寝ちゃって大丈夫!? と心配するほど熟睡しています。お疲れですね。クリスマスくらいゆっくりしましょう。 昔、豊かな心の貧しい男が友へ贈った『クリスマスの祈り』。忙しい日常に静かな祈りの時を与えてくれる一冊です。友の喜び、涙、愛などのために一日ごとに祈る十五日間の静かな祈りに、きっと心も体も安らぐはず。(M・Y)★大河ドラマ「篤姫」にはまっている方に『日本昔クリスマス』全国家庭文書伝道協会(EHC) 787円(50枚入り) クリスマスに侍、というミスマッチがおもしろいトラクトが出ました! みなみななみさんがまんがで描く、戦国時代のクリスマスストーリーです。その名も「日本昔クリスマス」。これなら、受け取った方が読んでくれること、間違いなしです。歴史好きの男性にも、活字を読むのが苦手な若者にも楽しく福音を伝えることができます。ぜひ、ご活用ください。(S・K)★「ウチの子、私の話を聞かなくて」というお母さんに『ジャンボジグソーパズルクリスマス』いのちのことば社CS成長センター 1,890円 クリスマスに「また同じ話?」という子でも、このジグソーパズルならOK。 私も夢中になって十分近く。「あれ、最後の一つがない!」目を皿のようにしてジー。「いた!!」同系色の絵に載っていた一匹のかわいい羊のピース。 「あなたはかけがえのない、神様の羊。あなたを捜して救うために、イエス様は来てくださったのよ」との思いをこめて、箱に記されたクリスマスストーリーを伝えたいな。(J・K)★愛猫をなくしてペット・ロスになりそうな方に『きょうも猫晴れ カレンダー』いのちのことば社シーアール企画 1,050円 ある日、友人から「ミヤオさん(飼い猫・編集部注)は短い天寿をまっとうしました。私はペット・ロスにならないよう頑張ります」と悲しいメールが届きました。 その後、心の整理もできたのでしょう、「今朝、二代目猫を飼っても良いと家族から許可が出て、超うれしい!」とメールが来ました。 その人には、手元にあった猫のカレンダーを「*良かったね*」と書き添えて送りました。(M・I)★「最近物忘れがひどくて」と感じるおじいちゃん、おばあちゃんに『聖書のおはなし 絵あわせカードゲーム』いのちのことば社シーアール企画…

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