翻訳研究  ●ことばの研究  ◆Thayer辞書

以下は、Gen 1:2の画面です。新改訳旧版ですと「形がなく」「何もなかった」と翻訳されていました。

この「何もなかった」に対応する「アカタスケウストス」を「ことばの研究」で調べてみます。

すると以下の画面が表示されます。「アカタスケウスト」は、LXXでは、1回だけ登場する単語です。
新約聖書には登場しないので、「簡易辞書」は、表示せずに、
「★Thyayerボタンをクリックしてください」との指示が表示されます。



「Thayer」ボタンをクリックすると、以下の画面が表示されます。
プログラムは、Thyayer辞書内にエントリーされている、先頭から3文字のギリシア語(この場合、ακα)の
リストを作成します。このリストの中から、「アカタスケウスト(何ももない)」と同系列の単語を探します。

上画面の181の「アカタスタシア」では、confusionと解説されています。

また、上画面の182の「アカタスタトス」では、unstableと解説されています。
以上から、LXXのGen1:2の「アカタスケウストス」は、「ア-カタスケウストス」、
否定の接頭辞がついたギリシア語であることが分かります。
また、同系列のことばは、新約聖書の時代にも利用されていたことも判ります。