時代を見る眼 280 新しい季節をどう生きるべきか [1] 神の前に心を探っていただく

宣教師
キャロリン愛子ホーランド

昨年60歳になった私はよく、「還暦ですね!」と言われました。意味はわかっていても私にとってはあまりピンと来ませんでした。しかし、意外と節目の年になったのは不思議です。10年ほど前から一人二人と、家を出て行った子どもも、末の子が自立し、34年ぶりに夫婦二人の生活になったことも影響したでしょう。少しずつ家の片づけやささやかな模様替えもしています。変化が人生に訪れるとき、私たちは新しい季節をどう生きるべきか考えます。新しい年を迎えるのも同じでしょう。新しい始まりや人生の変化は捉え方でまったく違う始まり方、また継続があるように思います。
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日々の生活が一新した最も有名な人物は何と言ってもイエスの母マリアでしょう。彼女は私たちが変化にどう対応すべきか、良い見本を示しています。マリアが生きていた時代は、ローマ帝国の圧倒的な軍事力によって平和と秩序が保たれていたとはいえ、ユダヤ人にとって非常に困難な時代であったことを私たちは知っています。そんな中、彼女はメシアの母となるべく、神に選ばれます。特にマリアはヨセフと夫婦になる前に妊娠するという、祝福の中にも途方もない試練がありました。マリアがとった行動は、最も信頼できるエリサベツのところに3か月間身を寄せることでした。私はこの期間、彼女はエリサベツから「弟子訓練」を受けたと思うのですが、救い主の母になる心得を学ぶ貴重な時間であったことは間違いありません。いろいろな意見を持つ人々から距離を置き、多くの情報に惑わされることがないよう、信頼できる人のところで聖霊に導かれた会話やみことばを読む静寂のときが彼女を整えさせたのです。
マリアがとった時間の長さが焦点ではありません。新しい人生の季節をどのように過ごして始めるかが重要なのです。新しい季節に望むこと、必要なこと。時間は重要ではないと言いつつも、やはり時間をかければより良い判断や決断ができるでしょう。神の前に祈りつつ心を探っていただく必要もあります。そして、これらの事柄を書き出すことは大事な作業の一つです。そうすれば、不思議なことが起きるとき、マリヤのように「すべて心に納めて、思いを巡らし」て過ごすことができるかもしれません。