特集 聖書を知らせたい!―日本人に届くバイブル・ラーニング 変わらない真理を、新しい工夫で

チャーチ・オブ・ゴッド 川崎キリスト教会 牧師 古波津真琴

世界を代表するロックバンド「U2」のボーカリスト・ボノのインタビュー映像をある集会で見たことがある。まず、彼らのライヴ映像が流れた。歌のイントロが始まり、照明が雰囲気を盛り上げる。ボーカルのボノはそこで聖書朗読を始める。次は、みことばから導かれるショートメッセージだ。その間、奏楽や照明は、ボノの声が引き立つように後ろから支えてメッセージを届けようとしている。
私はそれを見ながら、ライヴに集まった十万人もの人たちに、みことばのメッセージが確実に届けられている様子に衝撃を受けた。私は、十万人ライヴより、少数でも集まる礼拝の方が尊いと信じている者だが、同時にライヴ会場に集まった十万人にみことばからのメッセージが届けられている様子を見て、教会におけるメッセージの届け方を考えさせられたのだ。従来からのメッセージスタイルを否定することなく、同時に「新しい伝え方」を模索したい。
そこで出合った一つのツール。それが「スーパーブック」だ。一九八〇年代に日本でも放送されていた聖書シリーズ「アニメ親子劇場」「トンデラハウスの大冒険」「パソコントラベル探偵団」がCGとなって帰ってきた!
先述のU2がそうであるように、現代におけるプレゼンの三要素として「音・光・映像」が挙げられている。世のメディアは、それらを駆使して観る人たちに世のメッセージを発信している。そして今を生きる私たちは、その方法で伝えられることに慣れている。スーパーブックは、伝える方法においては新しい映像技術で、しかし内容においては、変わらずに聖書の真理を伝えている。メッセージもストレートで、大人から子どもまで楽しむことができる。観るだけもよいが、それを題材にしてディスカッションにも使うことができる。アメリカでは、学的なコンテンツをウェブにアップして学びを深める助けもしている。日本でも、いのちのことば社がそのようなツール作りに取り組んでいる。永遠のいのちにつながるメッセージを届ける一つの工夫として投資する価値のあるものだ。ぜひ、家庭で、教会で、キッズイベントで、小グループの学びなどで用いていただきたい。

【お詫び】
DVDスーパーブックの発売が当初の計画より大幅に遅れておりますことを心よりお詫び申し上げます。
諸般の事情により米国CBN本部での日本版のマスター制作が遅れ、現在、まだ一部のマスターデータが未着の状況です。今夏中にはすべてのマスターデータが日本に届く見込みですので、発売は今秋を予定しています。ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。