What’s New 映画伝道のおすすめ―「神は死んだのか」「天国は、ほんとうにある」

礒川道夫
ライフ・クリエイション ディレクター

「ムーディーの科学映画」「米子さん」「塩狩峠」などの伝道映画をご覧になったことがあるだろうか。1970年、1980年代、教会は16mmフィルムの映画伝道会を行っていた。そしてどの会場にも新来会者の顔が見られた。
私は高校生のときに初めて教会の門をくぐった。人生の目的を求めて、教会に行ったのだが、何度もドアの取っ手を触っては、家に帰った。ドアを開ける勇気がなかったからである。
ドアの向こうに幸せがあるのか、それとも恐ろしい宗教団体の中に入り込んでしまうのか、それがわからず不安だった。
ある時、16mm映画「米子さん」のポスターが貼ってあることに気がついた。「よし、ただ映画を観に行くだけだ」と自分の心を勇気づけて、教会のドアを生まれて初めて開けた。そこから私の信仰生活が始まっていくのだが、もし教会が映画伝道会を行っていなかったら、私はクリスチャンになっていなかっただろう。

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私のようにまったくキリスト教に触れたことがなく、歴史の授業だけという人にとって、映画はキリスト教に触れるチャンスの一つである。
世の中は便利になった。ビデオがDVDになり、ブルーレイ上映が可能になり、しかも高質なビデオプロジェクターが安価で手に入る。良いサウンドシステムがあれば、映画館並みの環境で上映会ができるようになった。
あとは、ソフトの権利問題であるが、著作権にはさまざまな解釈がある。映画の上映権を購入している配給会社は、市販されているDVDの上映を基本的に認めていない。教会が市販されているDVDを使用して映画伝道会をした場合、劇場からクレームが来るなどのトラブルに巻き込まれる可能性がある。

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そこで昨年公開され、多くの動員があった「神は死んだのか」「天国は、ほんとうにある」は、各映画会社と比較的安価な上映権の契約を行った。だから堂々と、ポスターを貼って、チラシを撒いて宣伝することができる。初めての方々をお招きすることも何の問題もない。病院や老人ホームで上映することも、聖書研究会で上映することも可能だ。
ある牧師が言った「特別伝道集会にかかる経費より、ずっと安いね。昔を思い出して、映画会をやろう。」
劇場にかかった映画を、堂々と伝道に生かせるチャンスはあまりない。ぜひ私のように、身近にクリスチャンがいない、生きる目的を探している方々を救い出すために、この機会を用いて頂きたい。

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