CD Review ◆ CD評 神様からあなたへの
タイムリーな贈り物

陽子ラッカー
ラッカー・ゴスペル・ミニストリー

私にとって何年か振りの、まさしくタイムリーなアルバムを聴くことができています! まさにCDのタイトルどおり、神様のLove St.に招かれている感じです。黒人ゴスペル・クワイヤを歌ってきた彼女が、今、ひとりの人間、そして女性として生活の中に神様を体験した証しを、ゴスペルとはまったく違った音色を用いて奏でています。
スタートのイントロは、まず私たちを、神様の造られた自然の中へと導いてくれます。彼女の歌詞と音を通して神様に語られているようで、とても喜びに満たされます。
「To the Top」では、日常生活の中で涙を流したり、笑顔になれないとき、信じる気持ちがめげそうなときでも、過去を振り返るのではなく、「進め! 進め!」必ず勝利がある、と神様への信頼を歌ってくれています。また、神の愛を持って人を愛し、互いにとりなしの祈りをささげて「一つになること」の大切さ。そして誰もが経験する、人を傷つけることから愛を取り戻すことを求めていこうとする彼女の素直な気持ちは、私たちを代弁してくれています。私たちは孤独ではなく、いつもイエスさまという場所に帰ることができ、私たちはイエスさまの宝であり、イエスさまが私たちの宝でもあると伝えてくれます。
私はこのCDをティーンエイジャーのお子さんにもぜひ聴いていただきたいです。親のことばに耳を傾けない子どもたちや、将来のことで悩んでいる子どもたちにとって、優しくそして勇気をくれるメッセージがこの中にはあり、自然と神様の愛に触れることができるからです。トレンディードラマの挿入歌にぜひ使用してもらいたい! そんなイメージを持つ音色です。
一九六八年にザ・フォーク・クルセダーズの「悲しくてやりきれない」が流れた当時、私はクリスチャンではありませんでしたが、彼女がこの曲を歌うと歌詞の内容がイエス様を見上げて歌っていることが伝わり、私も同じ空を見ながらイエス様を見上げ口ずさみたくなります。
きっとこのCDは、「神様からあなたへのタイムリーな贈り物」になるでしょう。