CD Review ◆ CD評 『神の家族 with God』
子どもリビングプレイズ  プレイズワールド21

CD 神の家族 with God
高山 弘子
ピアニスト

子どもたちの賛美が世界を変える

 神の家族……、いい響きだ。本来「家族」と聞けばあたたかい思いが胸をよぎるものであるはずなのに、崩れてしまったのはいつの頃からだろう。家庭崩壊なんて言葉が聞かれるようになったのはなぜだろう。

 それはさておき、今回リリースされたこのCDは、いい。まずバンドがいい。ピアノ弾きであるせいか、まずバックに耳がいってしまうことを許してほしい。教会学校でこれくらいの奏楽をしてあげたい。歌わないことを注意するのでなく、歌わせてあげたい。大人の責任として。

 そして曲がいい。歌いやすい。シンプルに歌詞が心に入ってくる。ああそうか……と思わずつぶやいている自分がいたりする。わかっているはずのことなのに。そして子どもたちの歌がいい。この子たちのこれからを想像すると希望の光が見えてくる。

 子どもたちが荒れている、といわれるようになって久しい。子どもたちを町で見かけると、その雰囲気に荒んだ空気が漂うように感じることも多い。いったいこれからこの日本はどうなってしまうのだろう。二十一世紀は、どうなるのだろう。そんなキモチを一気に吹き飛ばしてくれる光を彼らの歌は放ってくれた! その歌声を通して、まさに神さまがそこにいることを思い起こさせてくれる、そんなCDを作ってくれたことに感謝の気持ちでいっぱいだ。

 どんどん歌ってほしい。賛美してほしい。これからは君たちの時代だ、と思ってしまう。制作に関わった子どもたち、聴きまくる子どもたちが、将来、このCDを越える、さらに素晴らしいものを作り上げてくれることを望む。ふり返ったとき、あのCDで賛美しまくったことがきっかけだと言えるかもしれない。

  今こそみんなで 主を賛美しよう
  世界中が イエスは主だと知るため
  私にも何かできる   (from 「ワン・ボイス」)

 神の家族の子どもたちの諸君、キミの賛美が世界を変える! 家族を増やそう! 神の家族だ!