時代を見る目 81 ゴスペルを通しての恵み

時を刻む目盛り
山口 孔丹子
日本福音キリスト教会連合 主都福音キリスト教会 伝道師

 今回はゴスペルコンサートの参加者のフォローアップについてお知らせしたいと思います。

 私たちは、過去3年に6回のコンサートを行い、3,000名以上の地域の人々が集まりました。そしてフォローアップのために、昨年秋からプロのクワイアディレクターを招き、ゴスペルワークショップ(週一回、全8回)を行いました。これは約一時間半の練習とみことば(20分)、ティータイム(30分)というプログラムで行い、みことばの時間には、講師が、歌詞の内容説明とともに、ご自身の人生の試練や罪についての率直な証しを通して福音を伝えました。また8回のうち4回は牧師が聖書のメッセージと招きをし、その後のティータイムでは奉仕者(10名)が参加者と交わりを深めるようにしました。これにより300名の参加者の中から20名の決心者が起こされ、このうち6、7名が礼拝に出席し、3名が受洗しました。さらに3名の方々が近隣教会のゴスペルクワイアに入り、現在受洗準備中です。

 これらの取り組みから、魂の救いのためには親密な人間関係が最重要であることがわかりました。礼拝に出席するようになったのは、教会員の家族や友人、ワークショップのティータイムで教会員が友だちになった方々です。よい関係をつくり、セル(小)グループにおさそいした姉妹が受洗されたのです。

 ある教会ではクワイア(現在80名)を結成して一年間で約10名が受洗されました。聖書の学びとともに継続したよい交わりが大きく用いられています。そして今年6月、私たちの教会でも30名のクワイアを結成しました。ここでは参加者との継続的な交わりを最も期待しています。罪の告白、ゆるしの確信といった聖霊のみわざは、キリストにある透明な愛のあふれる交わりのなかで起こるからです。中心メンバーはゴスペルを通して救われた3名を含む6名です。互いの愛が成長し、救いのみわざをみることができるグループとなるよう願っています。

 2回にわたり、ゴスペルコンサートとそのフォローアップについて述べてきました。この報告が少しでも読者の皆様のお役に立つなら幸いです。次回はゴスペルを通して私たちが学んだことをお伝えします。