八ヶ岳のふもとから 第12回 アドベントのローストチキン

松村登世

12月に入るとわが家はクリスマス一色、近くの森からいただいたモミの木でリースを作って玄関にかけ、部屋はクリスマスらしい飾り付けをして楽しむ。なによりクリスマスらしい料理には、力が入る。今月は、鶏肉に詰め物(もち米少々とキノコや松の実を炒めて入れる)を工夫してわが家らしい味付けをして、オーブンで焼いたもの。つけあわせにはもちろん野菜がたっぷり。
畑にはまだ、ねぎがひと畝と白菜が15個もある。零下の日も増えてくるこれからに備えて、12月中には白菜は収穫して新聞紙に包んで保存するつもりだ。九条ネギは強いので、多分2月まで大丈夫! と夫は言っている。一年の終わりということもあって、この年に起こった様々な出来事とともに、身近な友人や、家族のことなど思いつつアドベントを過ごす。なによりこの一年「いのちのことば」の表紙を描かせていただきましたことを感謝しつつ、信仰者としてふさわしいものだったかなーと、取り返しのつかない反省をしながら筆をおきます。

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【洋風】 鶏肉に塩コショウ、バターを塗りこむ。バターで炒めたにんにく、マッシュルームやナッツに、パン粉、チーズなどを加えて固形スープで味付けしたものをつめて焼く。
【和風】 鶏肉に醤油、みりん、酒、塩、ごま油を塗る。甘ぐり、しいたけ、もち米、松の実をごま油で少し炒め、塩こしょうで軽く味をつけたものをつめて焼く。
※臨機応変に、これを入れると美味しいかなと思うものを使ってみます。洋風、和風に限らず中華風にすることもあります。 ※つけあわせには、フライドポテト、アスパラガス、にんじんグラッセ、カリフラワー、ブロッコリーなど。

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編集者より

幼いころから本を読むのが好きでした。コロボックル物語や、メニム一家の物語、ドリトル先生シリーズなど、ファンタジーの世界に現実逃避していましたが、その中で登場人物たちの心情や対立する考え方など「現実」を学んだ気がします。クリスマス小説『ホンモノノマチ』も楽しみながら、何かに気づいてもらえたらと思います。(永倉)

感動の実話を集めた『とっておきのクリスマス』。昨年秋に11年ぶりに再版しましたが、好評で12月より前に品切れてしまいました。再版には約1か月かかるため、多くのご注文に応えられず心苦しかったのですが、今年また再版が決まりました。ぜひ多くの方に読んでいただきたいです。(加藤)