ブック・レビュー 『いまを生きぬくビジネスマン聖書塾』

『いまを生きぬくビジネスマン聖書塾』
三谷 康人
元 株式会社鐘紡 専務取締役

ビジネスマンの聖書への手引書

 クリスチャンの友人からもらった手紙に、次のような一節があり、心にひっかかっていた。

「企業における飽くなき利益追求と、信仰は二律背反のように思えて、いつも悩まされています。」

 そのようなときに、小形真訓さんが本書を出された。その中に「宗教は営利追求と矛盾するのでなく、企業行動に節度を与える」(13頁)という言葉があった。前述のような誤解を明確に説明しており、うれしかった。

 そして信仰に入る前の、弱い自分の姿を見るようで、多くの共感を感じながら一気に読むことができた。

 多くのビジネスマンは、職場で人間関係に悩み、出世競争で序列や同期レースでもがいている。その上に人の眼を、特に上司の眼を気にするあまり保身のために右顧左眄して、自分を見失うなど、苦しんでいる。くわえて、現在は会社の将来やリストラの不安などもある。そのようなときに著者は、聖書と出会い、どのようにして希望と幸せの道を開いたかが述べられている。

 解決はただ一つ、人の視点から神の視点に立つことだと述べられている。自己愛から神の存在を認めることにより、ものの見方が180度変わり、人生が変わると。またマイナスをプラス発想に変え、逆境に強い人に変えられると。

最後の筆者の言葉「38年の社会人生活を終えていま思う。聖書のおかげで、いつも心のどこかに『幸い』と肯定してくれる声があった」(165頁)と。

 本書は、悩めるビジネスマンが、手軽に買って読みやすいように工夫されている。ついつい引き付けられ、気が付くと、聖書を真剣に読むようになっていたと言われそうな本である。

 ビジネスの面で幾多の経験をしてきた著者だけに、末信者のビジネスマンが読むとき、心に響くものが多々ある。素晴らしいビジネスマンの聖書への手引書である。本書を一人でも多くのビジネスマンが読み、希望と喜びを見出すことを強く願ってやまない。

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