わがたましいよ 主をほめたたえよ! 8 会堂いっぱいに響く賛美

Praise the LORD, O my soul
編集部

 新潟市に北接する新潟県新津市は、JRの三路線が乗り入れ、鉄道関連の施設も多いことから、「鉄道の町」とも呼ばれている。今回訪れたのは、新津福音キリスト教会(日本同盟基督教団)。住宅地の中で、ひときわ目をひく教会の白い建物は、遠くからもよく見えていた。

 ちょうど会衆が賛美していた会堂に入り、気づいたのは二つのことだった。第一は会堂中に本当によく響きわたる賛美の歌声だ。天井を見上げると非常に高く(約九メートルとのこと)、複雑な形をなしている。また壁面の柱は外側ではなく、内側に出た構造になっている。こうした設計によって音が反響し合い、よく響いて聞こえるようになっている。後で聞いた話によると吸音材は一切使われていないとのこと。残響は、椅子や人間が入ることによって若干緩和されたが、それでもこうした建物の平均値一・七秒よりも長いのではないかという。 そしてもう一つは会堂全体に満ちる明るい雰囲気。単に照明や窓から入る光の加減の問題ではないように思う。

「教会の雰囲気って本当に大事ですよね。天国の雰囲気が礼拝でも、と思うんです」とは松永堡智牧師。話の合間に絶えることのない穏やかな笑みが印象的だ。

 こんな音響効果抜群の会堂で、この日も美しいハーモニーを響かせていたのが、聖歌隊。併設の幼稚園、こひつじ園のクリスマス会を機に、有志を中心に結成されたのが始まり。背後には牧師夫妻の長きにわたる祈りがあったことを、メンバーが知るのは後のことだった。そして現在まで、「……まるでひとりででもあるかのように一致して歌声を響かせ、……」(II歴代誌5:13)のみことばを土台に活動を続けている。

 主要な活動は、礼拝賛美を会衆がより歌いやすいようリードすること。そのための練習は、年二回程度の休みを除けば、ほぼ毎週行われている。メンバーは、社会人や主婦が多い。そんな彼らは、様々な形で]牲を払いながらも、熱心に練習に励んでいる。それは何よりも礼拝で最高の賛美をささげたいという熱意によって支えられているのではないだろうか。リーダーの加藤さんは言う。

「何よりも信仰によって裏打ちされていなければとても続かないですよね。なにしろ終わりがないのです。クリスマス会が終わりました、さあ解散です、というわけにはいかないですから。けれどもメンバーの皆さんは、忠実に、そして熱心に練習に参加されているんですよ。」

 もちろん活動はそれだけにとどまらない。毎年一月の献堂記念礼拝に合唱するハレルヤ・コーラスの準備にも余念がない。教会員からの参加も募っているが、母体となるのは、やはり聖歌隊だ。八年前の献堂礼拝には、約四十名による混声四部合唱のすばらしいハレルヤ・コーラスが新会堂いっぱいに響いた。

 ところで礼拝の進行には一つの特徴がみられた。最初に何曲も賛美することによって、会衆の心がしだいに神様へと向けられる。そしてそれに続く祈り、みことば、メッセージへと一つの流れの中で進められていく。プログラムの前後以外は、司会者は立たない。最近ではこうした礼拝形式を採用する教会も少なくないが、特筆すべきは選曲にある。「会衆が神の家族として一つになる賛美」「祈りの賛美」といった独自のテーマで分類し、それを基準として、前述のような進行に合わせて選曲するのだ。

 こうした取組みは、松永師の次のような礼拝観の実践であり、礼拝の一つの原点をも示唆しているように思う。

「神様との交わりには、賛美はもちろん、祈り、みことばを学ぶこと等のように様々な形態がありますが、すべてその交わりがどのように深められていくかという点に関わるのではないでしょうか。」

 今の時代、前衛的ですぐれた音楽はむしろ教会の外の世界に見られる。若者がキリストに導かれるため、教会がもっとそんな音楽のスタイルを用いてもよいのではないか。そして賛美は「世と教会の架け橋となり得るのです」と松永師は言う。

 音楽が大好きで、その賜物を用いて、福音を伝えていきたいと願う若者にとって、何とも励まされる言葉ではないだろうか。

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